病気・ケガ

犬の心不全 予防 症状 治療法 | ペットのいろは

ワンちゃんとの毎日の生活は飼い主さんにとってかけがえのないものであり、できることならばワンちゃんには健康的で楽しい毎日を送ってほしいものですよね。そんな毎日を守るためには飼い主さんがさまざまなことに注意するようにするとともに、健康を守るためのサポートをしてあげることが役にたちます。

ワンちゃんの健康を守るために飼い主さんができるサポートは

  • 栄養バランスの取れた食事を与えるようにする
  • 運動や散歩の時間をしっかりと取り肥満や糖尿病などの生活習慣病を予防するようにする
  • スキンシップやコミュニケーションを取る時間をきちんと取るとともに飼育環境を適切なものに保つようにし、ワンちゃんが感じるかもしれないストレスを最小限に抑えるようにする

病気やケガのリスクを完全に無くすことはできませんので、万が一の際に備えてさまざまな病気やケガについての知識を持っておくようにすると更に安心かもしれません。

ワンちゃんの病気やケガにはさまざまなものがありますが、特に心臓系の病気は最悪の場合には命に関わることもある病気になっていますので、早期発見、早期治療を行う必要がある病気です。その中でも心不全は老化やストレスなどにより引き起こされることもある病気ですので、身近なところに危険が潜んでいる病気とも言えるでしょう。

心不全を発症した際には、症状や原因などについて飼い主さんがしっかりと知識を持っておくようにすることで早期発見、早期治療を行なうことができるのですが、「どのようなことが心不全に関係しているのかがわからない…。」という飼い主さんも多いのではないでしょうか?

そこで、今回はワンちゃんの心不全についてどのようなことが原因になっているのか、心不全を発症した際にあらわれる症状、心不全の治療法にはどのようなものがあるのか、心不全を予防するために必要なことについてお伝えさせていただきます。

犬の心不全はどのような病気なの?心不全の原因にはどのようなものがある?

ワンちゃんの心不全はワンちゃんの楽しい毎日を脅かしてしまうものであると同時に最悪の場合にはワンちゃんの命を奪ってしまうこともある病気になっています。そのため、日々の生活の中から飼い主さんがワンちゃんの様子に注意し、早期発見、早期治療を心がけるようにすることが役に立つのです。

しかし、「ワンちゃんの心不全がどのような病気で、どのようなことが原因になるのかわからない…。」という疑問をお持ちになられている飼い主さんも多いことだと思います。ワンちゃんの心不全を早期発見するためには心不全がどのような病気なのかということと、心不全の原因についての知識を持っておくようにすることが重要なことです。

ワンちゃんの心不全は、心臓に障害が起こり、生命を維持する上で必要になる栄養分や酸素を含んだ血液を全身に十分な量を送り出せなくなってしまうという病気になっています。健康であれば、ポンプのような収縮活動により、心臓から全身に血液を巡らせることができるのですが、何らかの原因により、心臓が十分に機能できなくなると血液が全身に循環せず、身体のあちこちでさまざまな症状が出るようになってしまうのです。

心不全を発症した際に、右心室や右心房に障害が起こるとそこに流入するはずの腹部からの血液がうまく流れることができないため、お腹や肝臓、脾臓などに水分が溜まってしまいます。左心室や左心房に障害が起こると、肺の中に水が溜まります。このように心不全は障害を起こす場所によりあらわれる症状が変化する病気になっており、右心系か左心系のどちらか片方だけに生じることもあれば、その両方に生じることもありますので、注意したほうが良いでしょう。

ワンちゃんの心不全の原因としては、右心系の心不全でしたらフィラリア症、気管支炎、肺気腫、肺血栓塞栓症、肺動脈狭窄症、ファロー四徴症、右心室内における腫瘍、左心系の心不全の場合には大動脈弁下狭窄、僧帽弁閉鎖不全、心室中隔欠損症などが原因になっていることが多くなっていますので、飼い主さんが予防してあげることができるものについては対策をするようにしましょう。

ワンちゃんが心不全を発症した際にはどのような症状があらわれるようになるの?

ワンちゃんが心不全を発症した際には、全身の血液の流れが悪くなるため、さまざまな症状があらわれるようになります。病態の悪化に伴い、あらわれる症状も重篤なものに変化するため、早期発見、早期治療を心がけるようにするとワンちゃんの健康を守ることができるでしょう。

ここでは、ワンちゃんの心不全がどのような症状を引き起こすのかということについてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんが心不全を発症した際には、初期の状態ですと、心臓にかかる負担も少ないため、目立った症状が現れないということもあります。症状の悪化に伴い、疲れやすくなる、呼吸が乱れやすくなる、睡眠時間が増えるという症状があらわれるようになるのです。

心臓への負担が増えていくにつれて、血液量が低下するため、ワンちゃんの身体に大きな影響を与えるようになり、血液量の低下を防ぐために尿の量が減る、肺に水が溜まる、腹水、肝臓の腫れ、四肢がむくむ、食欲不振、運動を嫌がるようになるなどの症状があらわれます。

さらに心臓への負担が増えると、心臓がいつ止まってもおかしくない状態に陥り、寝ている際の呼吸困難、失神、酸素不足によるチアノーゼといった症状があらわれるようになりますので、このような症状があらわれるようになる前に適切な処置を受けさせるようにしてあげましょう。

ワンちゃんの心不全の治療法にはどのようなものがあるのかについて教えて!

ワンちゃんが心不全を発症した際には、早期発見、早期治療を心がけるようにすることでワンちゃんの健康を守ることができます。心不全の治療を行なう上では、原因になっているものがどのようなものなのかということをしっかりと把握するとともに、飼い主さんが心不全の治療法について理解しておくようにすると安心して治療をすすめることができるかもしれませんよね。

そこで、ここではワンちゃんの心不全の治療法にはどのようなものがあるのかということについてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの心不全が何らかの疾患が原因になり、引き起こされているという場合には、原因になっている基礎疾患の治療が優先されます。その他にも、症状に合わせた強心薬、利尿薬、血管拡張薬などの投薬治療、慢性的な心不全を抱えている場合には、運動を控えさせる運動療法、円分の高い食事などを食べさせないようにする食事療法などを行います。

ワンちゃんの心不全の状態によっては、一生涯にわたって治療が必要になることもありますので、獣医さんとよく相談し、納得の行く治療を受けさせるようにしましょう。

ワンちゃんの心不全の予防は日々の生活の中から行っていくことが重要なこと?

ワンちゃんの心不全はどのような犬種のワンちゃんでも起こりうるものになっていますので、日々の生活の中から飼い主さんが注意するということが重要なことになります。

感染症などが心不全を引き起こす可能性にもなりますので、日々の生活の中から感染症などを予防するようにする、定期検診を受けさせるようにし、ワンちゃんの身体に何かおかしな点がないかを確認するようにする、肥満や栄養不足、心臓に負担のかかる暮らしをしないように配慮するということもワンちゃんの心不全を予防する上で役にたちますので、心がけるようにしましょう。

今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの日々の生活をより良いものにする上で役に立つ情報でありますことを願っております。

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