病気・ケガ
猫から鼻水、鼻血が!クリプトコッカス症とは?
今回は、ネコちゃんが鼻水や鼻血をだしている、いびきをかくようになったという場合には特に注意していただきたいクリプトコッカス症という感染症についてご紹介したいと思います。
早期発見、早期治療が重要な病気になります。
クリプトコッカス症はどのような病気?原因になるものにはどのようなものがあるのかを教えて!
クリプトコッカス症はカビの一種であるクリプトコッカスネオフォルマンスにネコちゃんが感染してしまうことが原因になり発症する病気です。クリプトコッカスは鳥の糞や腐敗した植物の中で発育する酵母であり、日常生活の中に感染の危険があります。しかし、感染してもネコちゃんの免疫力が正常なものである場合には発症することがなく、免疫力が低下した際に発症するという特徴を持つ病気ですので、注意したほうが良いでしょう。
クリプトコッカス症は免疫力の低下が主な原因であり、猫白血病ウイルス感染症や猫エイズウイルス感染症を発症している場合に注意したほうが良いでしょう。その他にも、クリプトコッカスは鳥の糞便や腐敗した植物の中にいることも多くなっていますので、ネコちゃんを放し飼いしている場合や、ネコちゃんの他にも鳥を飼育しているという場合には注意が必要になります。
猫のクリプトコッカス症はどのような症状を身体に引き起こすのかについて教えて!
ネコちゃんがクリプトコッカス症を発症した際には、空気中に飛び散っているクリプトコッカスが鼻から侵入し、血液の流れに乗って全身に移動します。まず、はじめにあらわれる症状としてはクリプトコッカスを吸い込んだ鼻に鼻炎のような症状があらわれるようになるのです。くしゃみや鼻水がでるようになる、血が混ざった鼻水がでる、イビキをかくようになるといった呼吸器系にまつわる症状が出てくるようになります。
その他にも、鼻の穴の周辺にしこりができる、穴が空いて膿が出てくるという症状もあらわれますので注意するようにしましょう。
また、クリプトコッカスが血液の流れにのり、他の箇所にまで感染が広がってしまった場合にはこの他にも髄膜炎や、脳炎、視神経炎、網膜剥離、ブドウ膜炎などネコちゃんの生活の質を下げてしまうような症状や病気を引き起こし、最悪の場合には命を落としてしまうかもしれない危険性がありますので、何かネコちゃんの身体や仕草に何かおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院につれていき、適切な処置を受けさせてあげるようにしてくださいね。
猫がクリプトコッカス症を発症した際にはどのような治療法が取られるのかについて教えて!
ネコちゃんのクリプトコッカス症は抗真菌薬を投与し、クリプトコッカスを死滅させるようにするとともに、ネコちゃんの身体にあらわれている症状にあわせた対症療法をとることがほとんどです。治療は短期間で済むものではなく、3ヶ月から1年という期間が必要になることも多く、医療費も高額なものになってしまうこともありますので、万が一の際に備えてペット保険に加入しておくと良いかもしれません。
クリプトコッカスに中枢神経系が侵されてしまった場合には、一生涯にわたって治療が必要になるということもありますので、ネコちゃんの様子に異常があるようでしたら、すぐに動物病院に連れて行くようにするようにし、クリプトコッカスが中枢神経系に到達する前に治療を行なうようにしましょう。
早期の発見がネコちゃん豊かな生活に繋がります。
猫のクリプトコッカス症は最悪の場合には命を落としてしまうことも!予防に努めましょう!
ネコちゃんのクリプトコッカス症は、症状が軽度なうちに治療を行なうようにすることで病状の悪化を防ぐことができる病気です。万が一のクリプトコッカスが中枢神経系に到達してしまいますと、命を落としてしまうこともありますし、一生涯にわたってネコちゃんの生活を苦しめてしまうこともあります。
クリプトコッカス症を予防するためには、ネコちゃんの免疫力を低下させないために、栄養の不足やストレスには気をつけるようにするとともに、鳥の糞や腐った植物がある場所にはネコちゃんを連れて行かないようにし、クリプトコッカスからネコちゃんを守るようにすることを心がけるようにしましょう。
鼻水、鼻血、いびきに特に注意してくださいね。
今回、お伝えしましたクリプトコッカス症についての情報が飼い主さんとネコちゃんの生活をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。
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