病気・ケガ

イヌヘルペス感染症の症状や原因について

ワンちゃんとの生活は飼い主さんにとってかけがえのないものであり、大切なワンちゃんが毎日を楽しく健康的に過ごしてくれることを願っているという飼い主さんも多いことでしょう。ワンちゃんの毎日を健康的でより良いものにするためには飼い主さんが毎日の生活の中からワンちゃんの健康を守っていくということが必要になります。

飼い主さんがワンちゃんの健康を守るためには、栄養バランスが取れた食事を毎日与えるようにする、運動や遊びの時間をきちんと取るようにし、肥満や糖尿病などの生活習慣病を予防する、コミュニケーションをしっかりと取り、飼育環境などもワンちゃんにとって適切なものにするようにするなどの様々な工夫をした方が良いのですが、それでもケガや病気は100%防ぐことができるというものではありませんので、飼い主さんが様々なケガや病気についての知識を持っておくようにし、万が一の場合にも迅速に対応できるようにすると良いでしょう。

そのような病気の中でも、イヌヘルペスウイルスに感染することにより発症するイヌヘルペス感染症は様々な症状をワンちゃんの身体に引き起こすだけではなく、抵抗力のないワンちゃんの場合には命を落としてしまうこともある恐ろしい病気です。

そのため、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんの苦しむ時間を最小限に抑えるとともに命を落としてしまうかもしれないリスクからワンちゃんを守ってあげるようにすると安心ですよね。

しかし、「ワンちゃんのイヌヘルペス感染症ってどのような病気?」というような疑問や不安をお持ちになられている飼い主さんもいらっしゃることだと思います。

そこで、今回はワンちゃんのイヌヘルペス感染症がどのようなことが原因になり引き起こされるのかということと、イヌヘルペス感染症を発症した際にワンちゃんにあらわれる症状、イヌヘルペス感染症の治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

イヌヘルペス感染症はどのようなことが原因になり引き起こされるの?

ワンちゃんのイヌヘルペス感染症は、イヌヘルペスウイルスにワンちゃんが感染することにより発症する病気です。イヌヘルペスウイルスはオオカミやコヨーテなどの他のイヌ科の動物にも感染することがあるありふれたウイルスになっています。

このウイルスは抵抗力のある成犬が感染した場合には症状があらわれることは殆ど無いのですが、免疫力が発達していない子犬が感染した場合には重篤な症状を引き起こし、最悪の場合には命を落としてしまう危険性もありますので、注意が必要になります。

ワンちゃんがイヌヘルペスウイルスに感染する原因としては、母犬から子犬に直接感染する垂直感染がほとんどになっており、生まれてきた子犬が全てイヌヘルペスウイルスに感染しているということもありえるのです。

母犬から子犬に感染する際には、胎盤を経由し子犬がウイルスに感染してしまうという垂直感染や、産道に付着したウイルスに感染してしまう産道感染、母犬の口や鼻からの分泌物の中に存在するウイルスによる経口感染などがあります。

垂直感染の場合には、子犬は胎内でミイラ化してしまうこともありますし、瀕死の状態で生まれるということが多くなっていますので、子犬のイヌヘルペスウイルス感染症はほとんどの場合で産道感染や経口感染が原因ではないかと考えられています。

飼っている犬がイヌヘルペス感染症を発症してしまった場合にはどのような症状があらわれるようになるの?

ワンちゃんがイヌヘルペス感染症を発症してしまった際には子犬の場合には命を落としてしまう危険性がありますので、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんが苦しんでしまうかもしれない時間を最小限に抑えるようにするということが重要になるのです。それに成犬の場合にも抵抗力が落ちている場合などには様々な症状を引き起こしてしまうということもありますので、注意をしてあげるようにすると安心ですよね。

ワンちゃんのイヌヘルペス感染症の早期発見、早期治療を行なうためには、飼い主さんがイヌヘルペス感染症を発症した際にあらわれる症状について理解しておくことが役に立ちます。しかし、イヌヘルペス感染症の症状には様々なものがありますし、「どのような症状があらわれるのかわからない…。」という疑問をお持ちになられている飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

そこで、ここではイヌヘルペス感染症を発症した際にワンちゃんにあらわれる症状にはどのようなものがあるのかということについてお伝えさせていただきます。

子犬がイヌヘルペス感染症を発症した際には、発症までに1週間前後の潜伏期間を経て様々な症状があらわれるようになります。イヌヘルペス感染症の具体的な症状は、母親の乳を飲まなくなる、黄緑色や緑色の下痢や嘔吐、よだれを垂れ流す、体温の低下、苦しそうに呼吸をするようになる、元気がなくぐったりとした様子を見せるようになるといったものです。症状が進行するに連れて、心臓や肺、腎臓、肝臓などの多臓器に影響があらわれ、壊死してしまうこともありますし、神経症状などもあらわれるようになりますので、何かおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行き、適切な処置を受けさせるようにしてください。

成犬がイヌヘルペス感染症を発症することは極めて稀ですが、免疫力が落ちている時などには発症してしまうこともあります。この場合には、風邪のような症状が呼吸器にあらわれ、免疫力が回復しない時や治療が遅れてしまった場合には肺炎を起こし、重症化することもありますので注意するようにしましょう。

イヌヘルペス感染症の治療はどのように行なう?予防する方法は?

ワンちゃんがイヌヘルペス感染症を発症してしまった際には、様々な症状を引き起こし、最悪の場合には命を落としてしまうという危険性もありますので、早期発見、早期治療を行なうようにした方が良いでしょう。それに加えて、ヘルペスウイルスに感染しないような対策を飼い主さんが取るようにすると更に安心かもしれませんよね。

そこで、ここではワンちゃんのイヌヘルペス感染症の治療法や予防法などについてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんのイヌヘルペス感染症には、イヌヘルペスウイルス自体に有効な抗ウイルス薬は存在しないため、症状にあわせた対症療法がとられることが一般的な治療法になるのです。具体的には、抗生物質の投与や輸血や輸液などを行い、症状を緩和させるとともに、保育器で身体を温め、回復を待ちます。

成犬の場合にも、症状がひどい場合には対症療法を行なうこともあります。イヌヘルペスウイルスに感染してしまった場合には、生涯にわたってワンちゃんの体内にウイルスが潜伏しますので、免疫力を落とさないように対策し、症状があらわれた際にはすぐに治療を行うようにしてくださいね。

イヌヘルペス感染症を予防する方法には、ウイルスの直接的な感染を防ぐようにするということが最も効果的です。繁殖させる母犬がイヌヘルペスウイルスに感染しているかどうかを確認するとともに、子犬をご自宅に迎える際には消毒などをしっかりとするようにすると感染を防ぐことができるかもしれませんので、定期的な消毒や食器の煮沸消毒などにも気をつけるようにしてくださいね。

イヌヘルペス感染症は恐ろしい病気!感染を防ぐとともに、発症してしまった際には早期治療を!

ワンちゃんのイヌヘルペス感染症はワンちゃんの身体に様々な症状を引き起こし、最悪の場合には命を落としてしまうかもしれない危険性がありますので、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんの健康を守ってあげるようにしてあげましょう。

今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの毎日をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。

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