病気・ケガ
犬のイボ がんの可能性について
ワンちゃんとの毎日は飼い主さんにとってはかけがえないのないものであり、それを守るためには様々なことに注意する必要があります。特にワンちゃんが健康的に日々の生活をおくるためには、飼い主さんがきちんと栄養や運動量などを管理してあげた方が良いでしょう。
また、様々な病気についての知識を飼い主さんが持っておくことで、病気になってしまった際にも早期発見、早期治療を行なうことができますし、病気を予防するための知識も身につきますので、ワンちゃんの健康を守る上で更に役立つはずです。
しかし、健康的に過ごしているはずのワンちゃんにもある日突然、身体に異変が生じてしまったり、病気になってしまうということもあるので注意が必要になります。
ワンちゃんと遊んだり、コミュニケーションをとっている際にワンちゃんの身体にイボができているのに気づいて驚いたいう経験はないでしょうか?実はワンちゃんのイボには、悪性腫瘍である危険性があるものもあり、切除や治療しなければいけないということもあるのです。まれに悪性腫瘍がガンに変化してしまうということもありますので、ワンちゃんのイボについての知識を持っておくと安心かもしれませんよね。
そこで今回は、ワンちゃんのイボについて、どのようなことが原因になりイボができるのか、イボが引き起こす症状や悪性腫瘍の可能性があるイボの見分け方、治療法や予防法などについてお伝えさせていただきます。
犬にイボができてしまう原因はどのようなものなの?
ワンちゃんにイボができてしまいますと、ブラッシングや撫でたりする際にイボを刺激してしまい、痛がってしまったり、血が出てしまいますので心配になってしまうということもあるでしょう。そのような場合には、ワンちゃんにイボができてしまう原因について飼い主さんがしっかりと理解しておけば、イボの治療や予防にも役たつことでしょう。
ここでは、どのようなことが原因になりワンちゃんの身体にイボができるのかということについてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんの身体にイボができてしまう原因のほとんどがウイルス感染によるものと言われています。パピローマウイルスにワンちゃんが感染してしまった際にイボ、正確には皮膚腫瘍ができてしまうのです。このパピローマウイルスは人間にも感染することがありますので、不用意にワンちゃんのイボには触らないようにしたほうが良いかもしれません。
高齢のワンちゃんや、子犬などの場合には免疫力が低下してしまうことも、イボができてしまう原因でもあります。免疫力が低下すると、ウイルスなどに対しての抵抗力も低下してしまいますので、イボを作るウイルスに感染しやすくなってしまうのです。
皮膚の水分量が低下してしまい、皮膚環境が悪化してしまうこともイボの原因と言えます。シャンプーのしすぎや与えているドッグフードの質があまり良くないと皮膚環境は悪化しますので注意するようにしてあげてください。
また、ワンちゃんの寝床などを清潔にしていないとウイルスが繁殖しやすい環境になってしまい、イボができやすくなってしまいますので、なるべく、こまめに掃除をしてあげるようにするのが良いでしょう。
犬のイボはどのような症状を引き起こすの?気をつけなければならないことは?
ワンちゃんのイボには様々な種類があり、自然に治癒していくものもあれば、徐々に悪化していってしまうものもあります。イボの種類によってあらわれる症状も異なりますので、それらを覚えておくと、できたイボがどの種類なのかということを見分ける手助けになることでしょう。
ここでは、ワンちゃんのイボの種類によって異なる症状についてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんのイボが良性のものですと、自然に治癒していくことが多く、赤く小さなイボができた後にかさぶたのように固くなり、気がついた時にはとれているのがほとんどです。良性のイボでも、ワンちゃんが触ったりしてしまうと血や膿などが出てしまい、細菌が繁殖してしまうことで痛みなどの症状が出ることもありますので、ワンちゃんの身体を清潔な状態に保つようにし、化膿などをさせないようにしましょう。
黒や紫、赤黒いイボが見つかった場合には悪性腫瘍であることが多くなっています。これらのイボは徐々に大きくなっていくというのが一番の症状であり、痛みや痒みなどが症状としてあらわれないこともありますので、見つけたらすぐに動物病院に連れて行き詳細な検査を受けさせるようにしてあげたほうが良いかもしれません。
良性、悪性、種類を問わずにワンちゃんはイボを気にしてしまい、イボの周辺の被毛が脱毛してしまったり、炎症を起こしてしまうという症状もあらわれますので、できるだけ早く動物病院に連れて行き、適切な処置をしてもらったほうが良いかもしれませんよ。
気になる犬のイボはどのように治療を行うのかを知りたい!
ワンちゃんにイボが見つかった際には、悪性腫瘍の可能性もありますので、早急に治療を行うほうが良いでしょう。基本的な治療法はイボを取るということなのですが、「どのようにイボをとるのかを知りたい。」という飼い主さんも多いのではないかと思います。
ワンちゃんのイボを取る方法は基本的にレーザー治療などで焼き切るというものです。この方法は体力がない高齢のワンちゃんや子犬などにかける負担も少ないため、多く行われています。特に悪性腫瘍の場合には、進行も非常に早いため、イボを切除した後、放射線治療などを行なうこともあります。
イボが悪性腫瘍である場合には、ワンちゃんの年齢によってイボを切除するかどうかを決定するという獣医さんもいるかもしれません。ワンちゃんの身体への負担を考え、投薬などによる化学療法を行なうということもありますので、獣医さんと治療方針に関してはしっかり話し合うようにしてくださいね。
犬のイボを予防するために、飼い主さんができることはなにかあるの?
ワンちゃんのイボは、ウイルス感染や栄養状態のバランスの崩れ、皮膚環境が悪化しているなどの様々な原因で発生するものです。
一番の予防法は、ワンちゃんの身体を清潔な状態に保ち、ウイルスを寄せ付けない環境を飼い主さんが作ってあげるということですが、突然病気になってしまうこともありますし、ワンちゃんの老化は避けられないものですので、イボができてしまうということもあるかもしれませんよね。飼い主さんが出来る限りのことをしてあげて、ワンちゃんが感じるストレスを少しでも減らしてあげることが免疫力を適正な状態に保つ上でも役に立ちますし、ワンちゃんの日々をより良いものにしてあげられるかもしれません。ワンちゃんの皮膚環境を清潔に保ちたいからといって、毎日お風呂に入れてしまいますと、更に皮膚環境が悪化してしまうかもしれませんので、1ヶ月に1、2回程度に抑えておくようにしましょう。
それに加えて、サプリメントを与えるなどして栄養状態を理想的なものにするように努力するとウイルス感染を避けられるかもしれませんよ。
ワンちゃんのイボを予防するためには、日々の生活の中からワンちゃんの毎日をより良いものにしようと飼い主さんがしてあげることが一番効果的ですので、現在のワンちゃんの飼育環境や栄養バランスに何か不足がないかを一度見直してみるのも良いのではないかと思いますよ。
ワンちゃんとの毎日を楽しんで、イボができることのない生活を送りましょう
ワンちゃんのイボは、良性のものもあれば、ガンになってしまうかもしれない危険性がある悪性のものもあり、飼い主さんが注意しなければワンちゃんの健康を脅かしてしまうかもしれません。
しかし、飼い主さんが日々の生活の中から、毎日をより良いものにしようとすることで、ワンちゃんのイボを予防することができるかもしれませんし、イボについての知識を飼い主さんが持っておくことで、早期発見、早期治療を行なうことができるはずです。
今回、お伝えさせていただきましたイボについての情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。
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