病気・ケガ

猫の分離不安症の原因、予防法や治療について

ネコちゃんとの毎日は、飼い主さんにとって様々な喜びを与えてくれるものであり、なによりも大切な宝物ですよね。何が起きるかはわからないネコちゃんとの生活は、喜びもあれば、苦しみもあるもので、ネコちゃんの異常行動などに悩まされているという飼い主さんも少なくはないと思います。

そのような時に飼い主さんは「なぜ、このような異常行動がみられるの?」という疑問をお持ちになられるのではないでしょうか?

実は、このような異常行動はネコちゃんが独りでいる時に、強いストレスや不安を感じてしまったことが原因となっていることもありますので、飼い主さんが毎日の生活の中から注意してネコちゃんに接して上げる必要があるのです。

ネコちゃんが不安やストレスを強く感じてしまった際に見られる症状の中には、分離不安症と呼ばれるものもあり、子猫のうちに治療をしておけば、比較的すぐに回復するのですが、成猫になってしまった後の分離不安症は治療することが難しいため、注意しなければなりません。

分離不安症は、飼い主さんがネコちゃんに接する態度や、飼育環境が原因になっていることもありますので、それらについて改善をしていけば、治療もスムーズに行うことができるでしょう。そのためには、飼い主さんが分離不安症についての詳しい知識を持っていることが手助けになります。

今回は、ネコちゃんの分離不安症がどのようなものが原因になり引き起こされるのか、どのように治療を行うのか、予防するために大切なことについて飼い主さんにお伝えさせていただきます。

猫の分離不安症はどのようなものが原因になり、引き起こされるの?

ネコちゃんの分離不安症は、日々の生活の中から飼い主さんがネコちゃんの様子や体調に注意し、適切なコミュニケーションを取ることや、適切な環境で飼育することで防ぐことができます。

この分離不安症は、ワンちゃんによく見られるのですが、ネコちゃんでも発症することがありますので、注意が必要になるのです。分離不安症を予防するためには、どのような要因が分離不安症を引き起こしてしまうのかということについて理解しておくことが重要なことになりますので、できるだけ多くの知識を飼い主さんが身につけておくようにするのが良いでしょう。

ここでは、ネコちゃんの分離不安症がどのようなものが原因になり引き起こされるのかということについて、お伝えさせていただきます。

ネコちゃんの分離不安症は、飼い主さんの留守中や、外出をしようとした際に普段と違う様子がみられるという病気です。飼い主さんの留守や、一人ぼっちで居ることにネコちゃんが強いストレスを感じてしまっているということが原因になっていることが多くなっていますので、それらについても注意しなければいけません。

この病気は子猫の時の育て方や、母猫とのコミュニケーションに原因があることが多くなっていますので、できれば子猫のうちに治療を行っておくのが良いでしょう。

この病気は、母親や飼い主さんに強い依存心を持っているネコちゃんが発症してしまうことが多く、飼い主さんの住居や生活リズムが変わった時や、子どもができてネコちゃんとのコミュニケーションを取る時間が減ってしまうことが原因となり、成猫でも発症してしまうことがありますので注意してくださいね。

子猫に多い病気ですが、高齢になり、飼い主さんに頼らなければいけないことが増えてしまいますと、飼い主さんと離れる時間が苦痛になってしまいますと、それが原因になり、不安分離症を発症してしまうこともあるので、ネコちゃんの様子に注意して毎日の生活をおくるようにしましょう。

猫が不安分離症になってしまった際に見られる症状はどのようなものがあるの?

ネコちゃんが分離不安症になってしまった際には様々な症状が見られることも多くなっていますので、それらについての知識を飼い主さんが持っておくことで早期に治療を行うことができるかもしれませんよね。

ここでは、ネコちゃんが分離不安症になってしまった際に見られる症状についてお伝えさせていただきます。

分離不安症になってしまったネコちゃんは、飼い主さんの留守中に様々な異常行動などを起こしてしまうこともあり、それらの行動が飼い主さんや飼い主さんの家族にとって問題になることが多くなっているのです。

分離不安症になってしまったネコちゃんに一番多い行動が、家の中の物を散らかしてしまったり、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうというものです。それ以外にも、お風呂やトイレなどといった場所にネコちゃんがついて来てしまったり、飼い主さんが自分のそばを離れるのを非常に嫌がるなどといった症状もみられます。

その他にも、脱毛が生じてしまうほどの過剰な毛づくろいや、エサを食べなくなり、嘔吐や下痢をしてしまうという症状も現れますので、ネコちゃんの健康を害してしまうこともあり、飼い主さんが早急に分離不安症の対策をした方が良いということもあります。

猫の分離不安症の治療と予防をする上で重要なことは?

ネコちゃんの分離不安症は、飼い主さんにとってもネコちゃんにとっても苦しみをもたらしてしまうかもしれません。それを避けるためにも日々の生活の中から、ネコちゃんのストレスを減らしてあげるように気をつけてあげることが分離不安症の治療には役立つでしょう。

分離不安症が発症してしまった際には、飼い主さんがどんなに忙しくても、ネコちゃんとコミュニケーションを取る時間を1日10分は取るようにすれば、ネコちゃんがスキンシップやコミュニケーションが足りないということで生じるストレスを軽減することができるでしょう。

飼い主さんが外出をする際には、ネコちゃんを刺激しないようにさり気なくこっそりと出かけるようにすると、分離不安症の症状を抑えることができるかもしれません。それに加えて、無音状態にならないようにテレビやラジオなどをつけて外出してくださいね。

ネコちゃんが飼い主さんの留守中に、いたずらや粗相などをしていた際には、なるべく反応をせずに片付けるようにしてください。ネコちゃんが「飼い主さんが反応してくれた!」と学習してしまった際に、飼い主さんにかまってもらうための行動として、それらの問題行動が悪化してしまうこともありますので、ネコちゃんを刺激しないようにさっさと片付けるようにしてくださいね。

ネコちゃんが甘えん坊で、飼い主さんに依存しがちなネコちゃんの場合にはこの分離不安症を発症しやすくなっています。これを避けるためには、ネコちゃんに親離れをきちんとさせておくということが重要な事です。それに加えて、飼い主さんが猫ちゃんに構いすぎないようにするのが必要になるのです。

飼い主さんが必要以上にネコちゃんに構いすぎていたり、甘やかしている場合にネコちゃんが飼い主さんに対する依存が強くなっていることが多くなっていますので、ネコちゃんの身体がある程度成長してきて、一人で様々なことができるようになってくる生後三ヶ月頃からは、ネコちゃんにつきっきりで面倒を見るということはやめたほうが良いでしょう。

ネコちゃんが子猫の時期に、分離不安症の症状が見られた際には、あえて厳しくすることで治療ができることが多くなっています。子猫の時から飼い主さんとの生活をしているネコちゃんが、飼い主さんに頼り切りになってしまうことは仕方がないことではありますが、それ故に飼い主さんが心を鬼にして、親離れにあたる儀式を行ってあげるようにしてあげてくださいね。

猫の分離不安症は子猫の頃に対策しておきましょう!

ネコちゃんの飼い主さんに対する依存度を下げるということが分離不安症の治療では欠かせないことです。子猫のうちに、親離れをし、飼い主さんもネコちゃんに対するアプローチを考えるようにすれば、症状も抑えることができますので、気をつけてくださいね。

飼い主さんとネコちゃんがお互いを尊重しあって、素敵な毎日を送ることができますよう、今回お伝えさせていただいた情報が役に立つことを願っております。

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