病気・ケガ

猫の猫髄膜脳炎の症状や治療法、対策について

ネコちゃんが楽しく健康的に毎日を過ごしてくれることが、飼い主さんにとっての一番の願いだと思います。

しかし、ある日突然、ネコちゃんが病気になってしまうこともあるかもしれません。

今回は、「猫髄膜脳炎」という、治療をしなければ命を落としてしまうかもしれない病気の症状や、原因、治療法についてお伝えすることで、万が一の時に飼い主さんが動物病院で、症状や「もしかしたら髄膜脳炎かもしれない」と獣医さんに説明しやすくなるような解説をさせていただきます!

猫の髄膜脳炎ってどのような病気なの?

ネコちゃんがある日、突然なってしまうかもしれない可能性がある髄膜脳炎ですが、「どんな症状が出るのか、どんな病気なのかがよくわからない」という飼い主さんが多いのではないかと思います。

病気についての知識をつけておくことで、ネコちゃんの健康を守ることができるかもしれませんし、飼い主さんも異変に気付きやすくなるかもしれませんよね。

そこで、ここでは、ネコちゃんの髄膜脳炎がどのような病気なのかという点についてお伝えさせていただきます。

ネコちゃんの脳は頭蓋骨の中で、髄膜という膜に守られています。髄膜脳炎とはその髄膜に炎症が起こってしまい、脳にも炎症を起こしてしまう病気です。

なぜ、この髄膜脳炎が起こってしまうのかという原因ははっきりとはわかっておらず、ウイルス性のものと、免疫系が乱れておこる突発的なものの2つが原因ではないかと言われています。

この、猫髄膜脳炎はあまり発症することがない珍しい病気なのですが、そのため、症状などに気づかずに見過ごしてしまうこともあるかもしれませんので、毎日の生活の中でからネコちゃんの様子をよく観察しておくことが重要です。

猫髄膜脳炎の症状について知りたい!

猫髄膜脳炎はレントゲン検査や血液検査では発見できませんし、検診やMRIなどでも発見するのが難しい病気です。獣医さんが、症状などから「もしかしたら猫髄膜脳炎かもしれない」と疑って検査をしなければならないため発見が難しい病気です。

飼い主さんが日々の生活の中でネコちゃんの異変に気づき、「もしかしたら…」と猫髄膜脳炎であることに気づき、動物病院で獣医さんに伝えることができれば、症状が悪化する前に治療をすることができるかもしれません。

そこでここでは、ネコちゃんの異変にいち早く気づき、治療を行えるように、猫髄膜脳炎の主な症状についてお伝えさせていただきます。

猫髄膜脳炎でよくみられる症状はてんかん発作や、身体の麻痺と足を引きずりながら歩くなどの運動失調、視力に異常がみられる、発熱などでしょう。炎症を起こす箇所によりどのような症状が出るかがわからないというのもこの病気の恐ろしいところです。

エサがうまく食べられていない、歩く際に左右のどちらかに寄って歩いている、目がよく見えていないなどの普段の生活の中でおかしな点を見つけたら、猫髄膜脳炎を疑うのをオススメします。

また、これらの猫髄膜脳炎の症状以外にも、複数の病気を引き起こすこともありえるので、早期発見を心がけ、悪化してしまい、複数の障害を引き起こす前に治療するのが良いでしょう。

猫髄膜脳炎はどのような原因で発症するの?

猫髄膜脳炎がどのような原因で発症するのかということはまだはっきりとは明らかになっていませんが、ウイルスに感染してしまうことや、免疫系が乱れてしまい、攻撃するはずではない場所を免疫系が攻撃してしまい炎症が起きることの他に、脳や脊椎にできた腫瘍が原因になることで発症するのではないかと言われています。

ウイルスに感染してしまうことで猫髄膜脳炎を発症してしまうこともありますし、クリプトコッカスやトキソプラズマ、フィラリアの幼虫などの寄生生物が原因で発症してしまうことがあるので、ワクチン接種をするなどして寄生生物の感染を未然に防ぐことも飼い主さんがネコちゃんにしてあげられることです。

猫エイズウイルスに感染したり、猫白血病ウイルス感染症などでネコちゃんの免疫力が低下している場合にも注意が必要です。

このようなウイルスに感染してしまったネコちゃんは普段と比べると免疫力が低下しているため、通常ですと防げる炎症などを防ぐことができずに、髄膜や脳に炎症を起こしてしまいます。猫エイズウイルスや猫白血病ウイルスに感染している疑いがある場合にはなるべく早く、動物病院で検査するのが良いでしょう。

猫髄膜脳炎を治療する際にはどのような治療法がとられるの?

なぜ、発症するのかという原因が、はっきりとは明らかになっていない猫髄膜脳炎ですが、治療法がないわけではないのです。しかし、原因が明らかにはなっていないため、根本的な治療ができるわけではなく、対症療法や原因になっているかもしれない大元の病気を治療することがまず行われます。

ここでは、どのような手法で猫髄膜脳炎を治療していくのかということについて、飼い主さんにお伝えさせていただきます。

基本的には、猫髄膜脳炎は一度発症してしまうと完治させるのは非常に難しい病気です。脳腫瘍が原因で発症している場合には外科手術で腫瘍を取り除くことにより、治療を行うことが化膿なのですが、突発的な炎症や、複数箇所で炎症が起きている場合には、脳の機能を著しく損なってしまうこともありますのでこの方法で治療を行うことはできません。ステロイドを投与することで免疫抑制と炎症を抑えたり、放射線治療や、薬物で脳のむくみを軽減することや、てんかん発作を抑制するという内科的な対症療法が猫髄膜脳炎の基本的な治療法と言えるでしょう。

てんかん発作やふらついてケガをしてしまうことを予防するために、運動の制限を行うこともありますが、これは外に出てしまうというネコちゃんに向けた対策ではあるのですが、室内で飼育している飼い主さんも、ふらついたときに危ないものはどけておく、水場などには入れないようにしておくなどの対策をしておいたほうが良いと思いますよ。

猫髄膜脳炎の対策は何をすれば良いのか教えて!

猫髄膜脳炎を予防するために、まず必要になることはウイルスや寄生虫にが原因で発症してしまうかもしれない可能性をなくすようにしておくということです。これは定期的なワクチン接種などで感染を防ぐことができますので、定期検診などの際に獣医さんにワクチン接種を勧められた際などには必ず接種するようにすると良いと思いますよ。

ウイルスの感染をワクチンで防いでいたとしても、それ以外の原因で突発的に猫髄膜脳炎を発症してしまうこともあります。それを予防することは残念ながら不可能と言われています。

この場合は早期に発見することで、症状が悪化する前に治療を行うことができますので、ネコちゃんが普段と違う様子を見せたらすぐに動物病院に連れて行き、獣医さんに診察してもらうと良いでしょう。てんかん発作だと思われ、その後、猫髄膜脳炎だったということが判明する場合もありますので、診察の際には、猫髄膜脳炎の疑いがあるということは獣医さんに伝えるのが良いでしょう。

猫が猫髄膜脳炎で苦しむことのない毎日を過ごすために

毎日の生活の中で飼い主さんなら気づける異変はたくさんあるのではないかと思います。そのようなときに「もしかしたら、この病気かもしれない」という疑いをもち、獣医さんに伝えることができれば発見が遅れることもなく、迅速な治療が行えるのです。

今回ご紹介した、猫髄膜脳炎は発見が難しく原因も明らかになっていないというネコちゃんにとってはとても苦しい病気になっていますが、ネコちゃんの健康を守るために常日頃から、気をつけているという飼い主さんなら必ず発見できる病気ですので、悲観することなく、何かおかしなことがあったらすぐに動物病院に連れて行くようにすれば大丈夫でしょう。

今回、お伝えしたことが、飼い主さんとネコちゃんの毎日をより良いものにするお手伝いになることを願っています。

お問い合わせはこちら【通話無料】募集代理店:アイ・エフ・クリエイト0120-616-400【受付時間】9:30~18:00(年末年始、日曜、祝日は除く)

この記事を書いた人

ペットのいろは編集者 皆様が安心してペットたちと過ごせるよう、有益な情報を発信してまいります。