犬の悪性リンパ腫の症状とは？原因や治療法を知りたい！

ワンちゃんの病気はさまざまなものがありますが、その中でも悪性リンパ腫はワンちゃんの身体に大きな影響を与えてしまうものになっていますので、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんの健康的な毎日を守ってあげることが重要になります。

今回は、ワンちゃんの悪性リンパ腫がどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因、あらわれる症状、治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

犬の悪性リンパ腫の発症のメカニズムや原因を教えて！

悪性リンパ腫はさまざな症状を引き起こすだけではなく、ワンちゃんの健やかな生活を脅かしてしまうものになっていますので、早期発見、早期治療を心がけることが重要になります。
その際には、ワンちゃんの悪性リンパ腫の原因などについての知識を飼い主さんが持っておくと早期治療、早期治療だけではなく予防する上でも役に立つかもしれませんよね。

ここでは、ワンちゃんの悪性リンパ腫がどのような病気なのか、悪性リンパ腫の発症のメカニズムや原因についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの悪性リンパ腫とは、リンパ組織が癌化してしまうという病気です。リンパ組織は感染症などから身体を守る免疫作用をつかさどる組織であり、リンパ節や扁桃腺、骨髄などがこれにあたります。

悪性リンパ腫はガン化する箇所により名称が異なり、身体表面のリンパ節が腫れるタイプの多中心型、おなかや腸内のリンパ節がガン化する消化器型、左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた縦隔にリンパ種が生じる縦隔型、これら以外の箇所にリンパ腫が生じる節外型などが主なものです。特に、多中心型リンパ腫がワンちゃんには多いと言われていますので、注意しましょう。

ワンちゃんの悪性リンパ腫の原因になるものとしましては、遺伝によるものが多いのではないかと考えられています。悪性リンパ腫を発症しやすいワンちゃんとしましてはゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、セントバーナード、ブルドッグ、ビーグル、ボクサーなどの犬種だと言われていますので、日々の生活の中から注意してあげましょう。

犬の悪性リンパ腫の症状にはどのようなものがあるの？

ここでは、ワンちゃんの悪性リンパ腫のタイプ別に引き起こされる症状や注意したほうが良い症状についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの悪性リンパ腫は、リンパ腫のできる箇所により、あらわれる症状が異なりますので、それぞれの症状についての知識を持っておくことで、どのタイプの悪性リンパ腫なのかを見抜くことができるでしょう。

多中心型の悪性リンパ腫の場合には、顎の下のリンパ節の腫脹や肝臓や脾臓が腫れてしまい、お腹が張ったり膨らんだりするという症状があらわれるようになります。
消化器型の悪性リンパ腫の症状としましては下痢や嘔吐、食欲不振などの症状があらわれるようになりますので、日常生活の中からこれらの症状があらわれた際には注意すると良いかもしれません。

縦隔型の悪性リンパ腫の場合には咳や呼吸困難などの症状のほか、高カルシウム血症を併発し、多飲多尿、嘔吐、下痢や便秘といった症状も引き起こされます。
節外型の悪性リンパ腫の場合には、中枢神経にリンパ腫ができることが多くなっており、発作や麻痺などの症状を引き起こす他、皮膚にも悪性リンパ腫ができることもありますが、皮膚病と似た症状が出るため発見が遅れてしまうこともあるかもしれません。また、目に発症することもあり、その場合にはブドウ膜炎、前房出血、角膜炎、緑内障を、網膜剥離といった症状が現れることもありますので、注意してくださいね。

犬の悪性リンパ腫の治療法や予防法にはどのようなものがあるのかについて教えて！

ここでは、悪性リンパ腫の治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの悪性リンパ腫の治療法としましては、抗がん剤を投与する化学療法をとることがほとんどであり、8割のワンちゃんがリンパ節の腫れが引き、寛解するといわれています。また、放射線療法が用いられることもありますので、メリットやデメリットについてよく説明を受けた上で治療を行なうようにしましょう。

ワンちゃんの悪性リンパ腫は原因となるものが明らかになってはいないため、完全な予防は難しくなっています。そのため、ゴールデンレトリバーなどの悪性リンパ腫を発症しやすいと言われているワンちゃんの場合には日々の生活の中からスキンシップなどを通じ、異変がないかを確認することを心がけるようにすると良いでしょう。
それに加えて、1年に1度は健康診断をうけさせるようにし、ワンちゃんの身体にあらわれた些細な異変を見逃さないようにしてくださいね。

今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの楽しい毎日をより良いものにする上で役に立つものでありますことを願っております。