犬の前立腺肥大の症状、治療法

ワンちゃんの病気やケガにはさまざまなものがありますが、そのような病気の中でも前立腺肥大はオスのワンちゃん特有の病気でありますし、さまざまな症状を引き起こし、ワンちゃんの生活に大きな悪影響を及ぼしてしまう病気になっていますので、早期発見、早期治療を心がけることが重要になるのです。

今回はワンちゃんの前立腺肥大がどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因、前立腺肥大が引き起こす症状、治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

犬の前立腺肥大はどのようなメカニズムで発症する？原因にはどのようなものがあるの？

ここでは、ワンちゃんの前立腺肥大がどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの前立腺肥大は加齢に伴い、ホルモンバランスが崩れ、前立腺の細胞が増加することで、肥大してしまうという病気になっています。
前立腺肥大に伴い、前立腺の周囲の臓器が圧迫されることにより、さまざまな症状が引き起こされるのです。

前立腺の肥大により、影響を受ける主な臓器としましては、膀胱や直腸があり、膀胱が圧迫され悪化してしまいますと、腎臓系の病気のリスクが増加し、直腸の場合にはさまざまな合併症を引き起こし、命に関わることもあるので注意が必要になります。

前立腺肥大の原因としましては、加齢によるホルモンバランスの崩れが前立腺の細胞の増殖に影響している言われていますが、正確な原因はまだ明らかになってはいません。何らかの腫瘍が前立腺肥大の原因になるともいわれていますし、生まれつき前立腺が肥大傾向であることもありますので、定期的な検査を行ない早期発見、早期治療を心がけるようにしてくださいね。

犬の前立腺肥大はどのような症状を引き起こすの？注意した方が良いことは何？

ここでは、ワンちゃんの前立腺肥大がどのような症状を引き起こすのか、日常生活の中から注意したほうが良いことは何かということについてお伝えさせていただきます。

前立腺肥大が引き起こす症状としましては、尿の量が減り、トイレに行く回数が増える、便秘、血尿、しぶり便、嘔吐というものがあります。
血尿や尿の量が減るという症状がみられる場合には、前立腺肥大に伴う膀胱炎、また、便秘やしぶり便と言った症状がみられる場合には結腸閉塞を併発していることもありますので、早急に動物病院に連れて行き治療をうけさせるようにしましょう。

また、前立腺肥大が良性のものであり、ただ単に前立腺肥大が肥大しているという場合には無症状であることもありますので、大きな影響を引き起こさないこともありますが、念のために治療は行なうようにすると良いかもしれません。

犬の前立腺肥大はどのような治療法があるの？予防する上で重要なことは何なの？

ここでは、ワンちゃんの前立腺肥大の治療法にはどのようなものがあるのか、前立腺肥大の予防する上で重要なことについてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの前立腺肥大の治療法としましては、前立腺肥大の肥大に伴い、軽い便秘を起こしている場合には食事療法を行なう、前立腺肥大が幼齢期に起きた場合にはホルモン剤を投与し、前立腺の肥大を抑える、去勢手術を行ない、男性ホルモンの濃度を下げることにより前立腺の縮小を図るというものがあります。

また、前立腺肥大が進行し、その他の臓器の機能不全を引き起こしているという場合には、手術を行い、前立腺を切除するという治療法をとることもあります。

前立腺肥大の予防法としましては、去勢手術を行い、前立腺の縮小をを促すというものがあります。去勢手術を行なうことにより、前立腺肥大を始めとするオスのワンちゃん特有の病気を予防することができるというメリットもありますが、子どもを望んでいるという場合には去勢手術を行ってしまいますと繁殖ができなくなるというデメリットが存在しますので、獣医さんとよく相談した上で去勢手術を行なうかどうかを決定するようにしましょう。

犬の前立腺肥大は早期発見、早期治療が重要！日々の生活の中から注意しましょう。

ワンちゃんの前立腺肥大は早期発見、早期治療を行なうようにすることでワンちゃんの苦しむかもしれない時間を最小限に抑えることができる病気です。それに加えて、去勢手術を行なうことで予防することもできますが、メリット、デメリットがありますので、獣医さんやご家族とよく相談した上で決定するようにしましょう。

また、日々の生活の中からワンちゃんの様子に注意するようにし、何かおかしな点がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行き、適切な治療をうけさせるようにしてくださいね。

今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの楽しい毎日をより良いものにする手助けになりますことを願っております。