病気・ケガ
「犬の急性肝炎」原因や症状、治療法について
今回は、ワンちゃんの急性肝炎がどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因、急性肝炎が引き起こす症状、治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。
犬の急性肝炎の原因になるものは何?発症のメカニズムにはどのようなものがあるのか教えて!
ここでは、ワンちゃんの急性肝炎がどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因についてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんの急性肝炎は、肝臓に急激な炎症が生じてしまうという病気になっています。
肝臓は解毒やビタミンやホルモンの生成、消化酵素の生成など、ワンちゃんの生命活動を送る上で重要な役割を持つ器官ですので、炎症が生じてしまい、肝臓の機能に異常が生じてしまいますと、さまざまな悪影響を及ぼしてしまうのです。
急性肝炎の原因としましては、外傷による細菌の侵入、病原菌への感染などのものが挙げられます。外傷による細菌の侵入が原因になる急性肝炎は化膿性肝炎と呼ばれ、注射などによる外傷の他に免疫抑制剤の副作用、胆管炎やクッシング症候群なども原因になることもあります。
ヒストプラズマやピシウムなどの病原体の感染が原因になる急性肝炎は肉芽腫性肝炎ともよばれますので、原因をしっかりと突き止め、飼い主さんが予防できるものについてはきちんと対策をするようにしましょう。
犬の急性肝炎はどのような症状を引き起こす?日常生活の中から注意したほうが良いことは?
ここでは、ワンちゃんの急性肝炎がどのような症状を引き起こすのか、日常生活の中から注意したほうが良いことについてお伝えさせていただきます。
急性肝炎がワンちゃんの身体に引き起こす症状としましては、下痢、嘔吐、食欲不振、元気がない様子をみせるようになる、歯茎や白目が黄色くなる黄疸、お腹がふくれる、痙攣、昏睡などのものがあります。
下痢や嘔吐などの症状はその他の病気の症状としてもあらわれる症状ですので、注意するようにするとともに、黄疸や昏睡、痙攣などの症状は明らかな異常がワンちゃんの身体に生じているというサインですので、早急に治療を行なうようにして、命の危険性からワンちゃんを守るとともに慢性肝炎への進行を予防するようにしましょう。
犬の急性肝炎の治療法にはどのようなものがあるの?予防する上で重要なことは何?
ここでは、ワンちゃんの急性肝炎の治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんの急性肝炎の治療法としましては、急性肝炎が引き起こしている症状により生じた苦痛を緩和するための対症療法が取られることがほとんどです。具体的には、輸液や抗生物質の投与、食事療法などの治療法を取ります。
急性肝炎の症状が重篤なものであり、命の危険性がある場合には、肝臓にたまった膿を外科手術で取り除く、肝臓の一部を切除する外科手術などがおこなわれることもありますが、外科手術にはメリット、デメリットの双方が存在しますので、獣医さんとよく相談した上でどのような治療を行なうのかを決定するようにしてくださいね。
急性肝炎は急激な炎症が生じてしまう病気ですので、予防することが難しくなっています。しかし、細菌感染や病原菌への感染が原因になるものに関しては、飼い主さんが細菌などに汚染された土壌には近づけないようにする、飼育環境を清潔なものにして細菌や病原菌の繁殖を防ぐことを心がけるようにしますと、発症リスクを軽減することができるかもしれません。
ワンちゃんの急性肝炎は早期発見、早期治療を心がけることが重要になります。そのため、日々の生活の中からワンちゃんの様子には注意するようにし、何か異変がみられるようでしたら動物病院に連れて行くようにして、ワンちゃんの苦しむかもしれない時間を最小限に抑えることを心がけるようにしてくださいね。
また、1年に1度は動物病院での健康診断を受けさせる、万が一の際に備えてペット保険に加入しておくなどの対策をとっておくとワンちゃんの健康管理にも役立つことでしょう。
今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で役に立つものでありますことを願っております。
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