病気・ケガ
「犬の食道アカラシア」原因や症状、治療法について
今回は、ワンちゃんの食道アカラシアが発症する原因、あらわれる症状、治療法や予防法、治療にかかる医療費、ペット保険の必要性についてお伝えさせていただきます。
犬の食道アカラシアが発症する原因とは?
ここでは、ワンちゃんの食道アカラシアの原因についてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんの食道アカラシアは口と胃を結ぶ食道の中で食べ物が停滞してしまう病気になっています。食道と胃の境界線に近い部分で食べ物を胃に送り出す蠕動運動に障害が生じてしまうことをアカラシアと呼び、この蠕動運動の障害が巨大食道症を引き起こしてしまうこともありますので、早期発見、早期治療が必要になるのです。
食道アカラシアの原因になるものとしましては、食道炎や食道の腫瘍、食道周辺の血管の病変などの食道そのものに異常が生じてしまうことや重症筋無力症や多発性筋炎、アジソン病、破傷風などの基礎疾患、遺伝によるものなどがあります。遺伝により、食道アカラシアを発症しやすいワンちゃんとしましては、ラブラドールレトリバー、アイリッシュセッター、パグ、ミニチュアシュナウザーなどの犬種と言われていますので、これらのワンちゃんの飼い主さんは特に注意するようにしましょう。
全てについて飼い主さんが対策することは難しいかもしれませんが、ワンちゃんの様子には注意するようにし、何かおかしな点がみられたら、すぐに動物病院に連れて行くようにして適切な処置を受けさせるようにしてくださいね。
食道アカラシアが犬の身体に引き起こす症状は?日常生活の中から注意したほうが良いことは?
ここでは、食道アカラシアがワンちゃんの身体に引き起こす症状、注意したほうが良い症状についてお伝えさせていただきます。
食道アカラシアがワンちゃんの身体に引き起こす症状としましては、食道の中で停滞した食べ物を飛ばすように吐く吐出性嘔吐、食べ物が誤って気管から肺に入ってしまう吸引性肺炎、肺炎を引き起こした際にはそれに伴う呼吸困難や発熱、咳などの症状があらわれるようになりますので、注意しましょう。
特に、吐出性嘔吐は食道アカラシアの特徴的な症状とも言えますので、日常生活の中からこの症状がみられる場合には早急に動物病院に連れて行くようにして、ワンちゃんが苦しんでしまうかもしれない時間を最小限に抑えるようにしてくださいね。
犬の食道アカラシアの治療法や予防法にはどのようなものがある?ペット保険は必要?
ここでは、ワンちゃんの食道アカラシアの治療法や予防法、食道アカラシアの治療に必要な医療費やペット保険の必要性についてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんの食道アカラシアの治療法としましては、食道アカラシアを引き起こしている食道の腫瘍の切除や血管の異常などの基礎疾患の治療、食事中は頭が上を向くようにする、1度に大量のエサを食べさせないようにするなどの症状を緩和するための対症療法、食道の1部を切り取る、食道を切開するなどの外科手術などのものがあります。
しかし、食道アカラシアは完治することが難しい病気ですので、一生にわたって治療が必要になりますので、飼い主さんがワンちゃんのサポートをしっかりとするようにしてくださいね。
食道アカラシアの予防は難しく、日々の生活の中から1度に大量の餌を食べさせないようにすることが唯一の予防法といえますので、一度に与える食事の量には注意しましょう。
食道アカラシアの治療に必要な医療費は、一回の通院で3000円以上の医療費が必要になることもありますし、手術が必要になる場合には10万円をこえることもあるかもしれません。長期的な通院が必要になることもあり、飼い主さんが思っている以上の医療費が必要になることもありますので、万が一の際に備えてペット保険に加入しておくことをおすすめいたします。
今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で役に立つものでありますことを願っております。
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