「犬の前十字靭帯断裂」原因や症状、治療法について

今回は、ワンちゃんの前十字靭帯断裂の原因、ワンちゃんの身体に引き起こす症状、治療法や予防法、治療にかかる医療費、ペット保険の必要性についてお伝えさせていただきます。

犬の前十字靭帯断裂が発症する原因について教えて！

ワンちゃんの前十字靭帯断裂はさまざまな症状を引き起こし、健康的な毎日に悪影響を及ぼしてしまうだけでなく、慢性化してしまった場合には日常生活の中に継続した苦しみをもたらしてしまうものですので、早期発見、早期治療を心がけることが重要になるのです。

その際には、飼い主さんがワンちゃんの前十字靭帯断裂の原因についての知識を持っておくようにすると、日常生活の中から対策をすることができますので、予防にもつながるでしょう。
ここでは、ワンちゃんの前十字靭帯断裂の原因についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの前十字靭帯断裂は、太ももの骨である大腿骨とすねの骨である脛骨をつなぐ太い靭帯の前十字靭帯が何らかのことが原因になり、切れてしまうというケガになっています。

前十字靭帯は脛骨が内側にねじれないようにするための靭帯であり、膝を安定させるという役割をもっていますので、断裂してしまった際にはさまざまな症状があらわれるようになります。
靭帯が完全に断裂してしまうものと部分的に損傷が生じる部分断裂など断裂の度合いも異なりますし、急性断裂と慢性断裂と発症の仕方も異なります。

ワンちゃんの前十字靭帯断裂の原因としましては、交通事故や激しい運動などにより膝を捻ったり膝を伸ばす方向に強い圧力がかかってしまうことや、老化により靭帯が弱くなっていること、肥満などにより、常に膝に強い負担がかかっていることなどのものがあります。

これらの原因について飼い主さんが対策できるものについては、日々の生活の中から、肥満にならないようにする、負担がかかる運動などをさせないようにするなどの対策をとるようにしましょう。

前十字靭帯断裂が犬の身体に引き起こす症状について教えて！

ここでは、前十字靭帯断裂が引き起こす症状、日常生活の中から注意したほうが良い症状についてお伝えさせていただきます。

前十字靭帯断裂がワンちゃんの身体に引き起こす症状としましては、急性断裂の場合には後ろ足をあげたままの歩行、少しだけ足を地面につけての歩行など、靭帯の断裂が起きた足に体重をかけなくなる素振りをみせる、慢性断裂の場合には足を引きずる、立つ際や座る際に辛そうな素振りをみせるというものがあります。

体重が重い場合には、前十字靭帯断裂をきっかけに変形性骨関節症を引き起こすこともありますので、早急に動物病院に連れて行くようにし、適切な処置を受けさせるようにしましょう。

前十字靭帯断裂の症状で注意したほうが良いものは、足を引きずる、後ろ足をあげたままの歩行などの明らかな歩行の障害です。特に体重が重いワンちゃんの場合には悪化することも多いため、いつもと違う様子がみられるようでしたら、すぐに診察を受けさせると良いかもしれません。

また、前十字靭帯断裂は大型犬の場合には若齢で発症することもありますので、注意してくださいね。

犬の前十字靭帯断裂の治療法や予防法にはどのようなものがある？医療費のためにペット保険は必要？

ここでは、ワンちゃんの前十字靭帯断裂の治療法や予防法、前十字靭帯断裂の治療に必要な医療費、ペット保険は必要性についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの前十字靭帯断裂の治療法は、安静を保ち、抗炎症薬を投与して炎症が治まるのを待つという保存療法や、切れた靭帯の代わりに膝関節の動きを安定化させるための靭帯再建手術などの外科手術を行なうことがほとんどです。

体重が軽いワンちゃんの場合には保存療法を行なうことで快方に向かうことが多くなっていますが、体重が重い大型のワンちゃんの場合には保存療法では症状が改善されないことも多いため、外科手術を行なうことが多くなっています。

前十字靭帯断裂の予防法としましては、交通事故やケガなどを避けるために散歩や外出の際には飼い主さんが細心の注意をするようにするとともに、激しい運動や肥満などにより掛かる負担を軽減するというものがありますので、日々の生活の中から心がけるようにしてくださいね。

前十字靭帯断裂の医療費は手術が必要になる場合には10万円を超えることもあり、飼い主さんが思っている以上にお金が必要になることもあります。万が一の際に安心して治療を受けさせるためにも、ペット保険に加入することをおすすめします。

ペット保険にはさまざまなプランがあり、特色もさまざまですので、ご自身のワンちゃんに最も適している物を選ぶようにしてくださいね。

今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で役に立つものでありますことを願っております。