病気・ケガ
犬の甲状腺機能低下症とは?原因や症状、予防法について
ワンちゃんの病気やケガにはさまざまなものがありますが、そのような病気の中でも甲状腺機能低下症はさまざまな症状を引き起こすだけではなく、ワンちゃんの生活の質を著しく下げてしまうものになっていますので、早期発見、早期治療を心がけることが重要です。
その際には、飼い主さんがワンちゃんの甲状腺機能低下症についての知識を持っておくと早期発見、早期治療だけでなく、予防にも大きな効果があることでしょう。
今回は、ワンちゃんの甲状腺機能低下症の原因や発症のメカニズム、症状、治療法や予防法についてお伝えいたします。
犬の甲状腺機能低下症の原因とは?発症のメカニズムを教えて!
ワンちゃんの甲状腺機能低下症はさまざまな症状を引き起こし、ワンちゃんの生活に悪影響を及ぼしてしまうものになっていますので、早期発見、早期治療を心がけることが重要になる病気です。
ここでは、ワンちゃんの甲状腺機能低下症の原因や発症のメカニズムについてお伝えいたします。
ワンちゃんの甲状腺機能低下症は、喉にある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が低下することにより引き起こされる病気です。
甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用し、代謝を上げる働きを持つホルモンなのですが、何らかのものが原因になりこの働きが低下してしまいますと、代謝の低下などに伴うさまざま症状が引き起こされてしまうのです。
甲状腺機能低下症の原因としましては、体内に侵入してきた異物を排除するための免疫系に異常が起こり、甲状腺を攻撃してしまう自己免疫疾患や甲状腺が萎縮してしまうクッシング症候群などのものがあります。
特に甲状腺の萎縮が原因になる場合は、アイリッシュセッター、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ブルドッグ、コッカースパニエル、ボクサー、チャウチャウ、プードル、ダックスフンドなどの犬種に多いと言われていますので、注意してあげるようにしてくださいね。
犬の甲状腺機能低下症が引き起こす症状とは?注意したほうが良いことを教えて!
ここでは、甲状腺機能低下症の症状や、日常生活の中から注意したほうが良い症状についてお伝えいたします。
ワンちゃんが甲状腺機能低下症を発症した際にあらわれる症状は、胴体に左右対称の脱毛が起こるようになる、体温の低下、寒さに弱くなる、全身がむくむ、体重の増加、心拍数や血圧の低下、脱毛部の色素沈着、フケが多くなる、膿皮症、悲劇的顔貌などのものがあります。重症化してしまいますと、昏睡状態やてんかん発作を引き起こすことがありますので、注意するようにしてくださいね。
甲状腺機能低下症の特徴的な症状としましては、左右対称の脱毛、体重の増加、悲劇的顔貌などがありますので、それらの症状に気づいた際にはすぐに動物病院に連れて行くようにし、適切な処置を受けさせるようにしてくださいね。
犬の甲状腺機能低下症の治療法や予防する上で重要なことは?
ここではワンちゃんの甲状腺機能低下症の治療法や予防法をお伝えいたします。
ワンちゃんの甲状腺機能低下症の治療法としましては、体内で不足している甲状腺ホルモンをレポチロキシンなどの人工の甲状腺ホルモン薬を投与するというものがありますが、投薬量を間違えてしまいますと甲状腺機能亢進症などを引き起こしてしまうこともありますので、投薬量には注意しなければなりません。
また、この人工の甲状腺ホルモン薬を投与する治療は一生涯にわたって必要になります。
それに加えて、クッシング症候群などの基礎疾患が甲状腺機能低下症を引き起こしているという場合には、それらの治療を行なうことで症状が改善されることもあります。
甲状腺機能低下症の予防法としましては、効果的な予防法が存在しないため、クッシング症候群などの甲状腺機能低下症を引き起こす基礎疾患を早期発見、早期治療を心がけることが、最も甲状腺機能低下症の発症リスクを軽減することができるでしょう。
そのためには、日々の生活の中からワンちゃんの様子には注意し、何かおかしな点がみられるようでしたら動物病院に連れて行くようにし、適切な処置をうけさせるようにしてくださいね。
今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活で役に立つものでありますことを願っております。
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