病気・ケガ
犬の扁平上皮がんとは?原因や症状、治療法について
ワンちゃんとの生活は飼い主さんにとってかけがえのないものであり、できることならばワンちゃんには健康的で楽しい毎日を過ごしてほしいものですよね。そのような日々を守るためには、飼い主さんが日々の生活の中からさまざまなことに注意してあげるようにするとともに、ワンちゃんの健康を守るためのサポートをしてあげることが役立つのです。
飼い主さんがワンちゃんにしてあげられるサポートにはさまざまなものがありますが、具体的には栄養バランスがとれた食事をあたえるようにし、栄養の過不足が無いようにする、散歩や運動の時間をできるだけ多くとるようにして、肥満や糖尿病などの運動不足が原因になる生活習慣病を予防する、スキンシップやコミュニケーションの時間をとるとともに飼育環境をワンちゃんにとって適切なものに保ち、ワンちゃんが感じるかもしれないストレスを最小限に抑えるようにするなどがあります。
しかし、ワンちゃんの病気やケガはある日突然訪れるものですので、万が一の際に備えて、病気やケガについての知識を持っておくようにするとよいかもしれません。
ワンちゃんの病気やケガにはさまざまなものがありますが、そのような病気の中でもワンちゃんの扁平上皮がんはさまざまな症状を引き起こし、ワンちゃんの身体に多大な苦しみを与えてしまうだけではなく、最悪の場合には命を奪ってしまうこともあるかもしれない病気になっていますので、早期発見、早期治療を心がけることが重要になるのです。
今回は、ワンちゃんの扁平上皮がんの発症のメカニズムや原因、症状、治療法や予防法についてお伝えいたします。
犬の扁平上皮がんの原因になるものは何?発症のメカニズムはどのようなものなの?
ここでは、ワンちゃんの扁平上皮がんがどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因についてお伝えいたします。
ワンちゃんの扁平上皮がんは、ワンちゃんの生体の表面を覆っている上皮の一種である扁平上皮がガン化してしまうという病気になっています。
扁平上皮がんは、皮膚が存在している場所であれば、どの箇所でも発症する可能性があり、ワンちゃんでは主に鼻腔、副鼻腔、舌や歯肉などの口腔、扁桃、肺、股間や爪などに多く見られると言われています。
扁平上皮がんの原因として考えられるものは、紫外線などの影響や、タバコの煙や化学薬品などを吸引してしまうなどがありますが、多くの場合で原因不明であるため、定期的な健康診断を受けさせるようにして、早期発見を心がけるようにしましょう。
また、スコティッシュテリアやペキニーズ、トイプードル、ダルメシアン、ウエストハイランドホワイトテリアなどのワンちゃんは扁平上皮がんを発症し易いとも言われていますので、これらのワンちゃんの飼い主さんは特に注意するようにしてくださいね。
犬の扁平上皮がんの症状とは?日常生活の中から注意したほうが良いことは?
ここでは、ワンちゃんの扁平上皮がんがどのような症状を引き起こすのか、日常生活の中から注意点についてお伝えいたします。
扁平上皮がんは、発生する場所によって症状が異なります。
口腔に扁平上皮がんが発症した際には、舌や歯肉にただれや潰瘍といった症状があらわれるようになり、鼻腔や副鼻腔に扁平上皮がんが発生した際には鼻出血、鼻汁、顔面の変形、眼球突出、鼻呼吸がうまくできなくなる、扁桃に生じる扁平上皮がんの場合には、よだれの増加、口臭の悪化、エサを飲み込めなくなる、口から血のようなものを出す、扁桃の腫れなどの症状が現れることもありますので、注意しましょう。
それに加えて、肺に扁平上皮がんが生じた際には乾いた咳、呼吸困難、元気がなくなる、体重減少、喀血、爪の場合には足先の腫れ、潰瘍、足を引きずる、股間の場合にはコブや潰瘍などができるという症状があらわれるようになります。
扁平上皮がんは、発症する箇所により大きく症状が異なりますので、その全てについて対処することは難しいかもしれませんが、行動面での異変や、身体に明らかな異変がみられる場合には、早急に動物病院につれていくようにし、ワンちゃんの健康を守ってあげましょう。
犬の扁平上皮がんの治療法や予防法とは?
ここでは、ワンちゃんの扁平上皮がんの治療法や予防法についてお伝えいたします。
ワンちゃんの扁平上皮がんの治療法としましては、ワンちゃんの体力が十分あり、ガンが小さい場合には外科手術を行い切除するというものがありますが、扁桃にガンが生じた場合には生存率が低いため、外科手術以外の治療が行われます。
ガンが進行している場合やワンちゃんの体力が十分なものでない場合には、手術ではなく、抗がん剤を用いた化学療法が行われることもあります。
ワンちゃんの扁平上皮がんは多くの場合で原因が不明であることがほとんどですので、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんの扁平上皮がんが進行する前に治療を行うことが必要になるのです。
そのため、日々の生活の中からワンちゃんの様子には注意するとともに、スキンシップなどの際にしこりなどの異常が見られないかどうかを確認してあげてくださいね。
また、1年に1度は健康診断を受けさせるようにする、万が一の際に備えてペット保険に加入しておくなどの対策をとるとさらに健康維持に役立つことでしょう。
今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で役に立つものでありますことを願っております。
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