病気・ケガ
犬の前立腺膿瘍とは?原因や症状、治療法について
今回は、ワンちゃんの前立腺膿瘍の発症のメカニズムや原因・症状を説明し、前立腺膿瘍の治療法や予防法についてお伝えいたします。
犬の前立腺膿瘍の発症メカニズムや原因を教えて!
ワンちゃんの前立腺膿瘍はさまざまな症状を引き起こし、ワンちゃんの健康を脅かしてしまう病気になっていますので、早期発見、早期治療を心がけることが重要になるのです。
前立腺膿瘍を早期発見、早期治療を行なう上では、どのようなものが前立腺膿瘍の原因になるのかを知っておくことが役立つでしょう。
ここではワンちゃんの前立腺膿瘍はどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因についてお伝えいたします。
ワンちゃんの前立腺膿瘍は、前立腺が化膿してしまい、膿が溜まってしまう病気です。
射精時における収縮や尿の排泄を補助する役割を持つ前立腺に炎症が生じ、病原体を排除するために免疫細胞が集まり、副産物である膿が発生してしまいます。
それにより、尿道を通じて体外に排泄することができずに前立腺内に膿が溜まってしまい、最悪の場合には敗血症などの可能性がある病気ですので、早期発見、早期治療が必要になるのです。
ワンちゃんの前立腺膿瘍の原因としましては、前立腺にブドウ球菌やパスツレラ菌などの細菌や真菌が感染してしまい引き起こされる前立腺炎などがあります。前立腺膿瘍は、前立腺炎の中でも重篤な症状を引き起こす急性前立腺炎が原因になっていることがほとんどですので、日々の生活の中から注意するようにしてくださいね。
犬の前立腺膿瘍の症状・注意したほうが良いことを教えて!
ここでは、ワンちゃんの前立腺膿瘍の症状・注意点をお伝えさせていただきます。
前立腺膿瘍が引き起こす症状としましては、ぐったりとして元気がない、食欲不振、嘔吐、痛みが出る、発熱、水を飲む量が増える、排尿の回数が増える、尿の色が濃くなる、尿が濁る、血尿、尿の臭いが強くなるなどの症状があらわれるようになります。
前立腺膿瘍は膀胱炎を併発することがほとんどですので、それに準じた症状があらわれることもありますし、痛みや食欲不振などの症状があらわれた際には前立腺膿瘍が大きくなっていることもありますので、それらの症状には特に注意するようにし、早期治療を心がけるようにしてください。
前立腺膿瘍の治療が遅れてしまいますと、前立腺破裂により病原菌が全身に回り、敗血症や腹膜炎などの重篤な病気を引き起こしてしまうこともありますので、日々の生活の中から注意するようにしましょう。
犬の前立腺膿瘍はどのような治療法を取る?予防するために重要なことを教えて!
ここでは、ワンちゃんの前立腺膿瘍の治療法や予防法についてお伝えいたします。
ワンちゃんの前立腺膿瘍の治療法としましては、前立腺破裂による敗血症や腹膜炎を引き起こす場合には、前立腺に感染している細菌を特定し、抗生物質や抗菌薬などの投薬治療や、前立腺を摘出したり前立腺に穴をあけて膿を取り除く手術が行われることもありますが、再発することや副作用を引き起こすこともありますので、注意が必要になります。
去勢手術を行なうことで、前立腺膿瘍の症状も改善されますし、再発予防にも役立ちますが、繁殖ができなくなるため、ワンちゃんの子どもを望んでいる場合にはよく検討する必要があります。
前立腺膿瘍の予防法としましては、去勢手術がありますが、メリット、デメリットの双方が存在しますので獣医さんや家族とよく相談すると良いでしょう。
ワンちゃんの前立腺膿瘍は早期発見、早期治療を行なうことでワンちゃんの苦しむかもしれない時間を最小限に抑えることができる病気ですので、日々の生活の中から注意し、何かおかしな様子がみられるようでしたら動物病院に連れて行くようにしてあげてくださいね。
今回お伝えさせていただきました情報が、飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で、役に立つものでありますことを願っております。
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