病気・ケガ
犬のアミロイドーシスとは?原因や症状、治療法について
ワンちゃんの病気やケガはある日突然訪れるものであり、発症リスクを0にすることは難しくなっています。そのため、万が一の際に備えて、飼い主さんが病気やケガについての知識を持っておくと良いでしょう。
今回はワンちゃんのアミロイドーシスがどのような病気なのか、発症メカニズムや原因、ワンちゃんのアミロイドーシスを発症した際にあらわれる症状、治療法や飼い主さんができる対策についてお伝えいたします。
犬のアミロイドーシスはどのような病気なの?原因や発症のメカニズムは?
ここではワンちゃんのアミロイドーシスの病態、発症メカニズム、原因についてお伝えいたします。
ワンちゃんのアミロイドーシスは、アミロイドと呼ばれるタンパク質が細胞と細胞の間に沈着することでさまざまな症状を引き起こすという病気になっています。
アミロイドの沈着により、影響が出る主な器官は、肝臓や腎臓だと言われており、最悪の場合には機能不全に陥り、命の危険が伴うこともありますので、早期発見、早期治療が重要になるのです。
ワンちゃんのアミロイドーシスの原因は、、主に慢性的な炎症や遺伝であると言われています。慢性的な炎症が原因になる場合には細菌や真菌、寄生虫、免疫介在性疾患、腫瘍などが炎症を引き起こしていることがほとんどです。
遺伝が原因になり、アミロイドーシスを引き起こされているという場合には犬種によって発症リスクが異なりますので、ビーグルやコリー、シャーペイ、イングリッシュフォックスハウンドなどのワンちゃんの飼い主さんは特に注意しましょう。
犬のアミロイドーシスの症状や注意することを教えて!
ここではワンちゃんのアミロイドーシスの症状についてお伝えいたします。
ワンちゃんのアミロイドーシスはアミロイドが沈着した部位に症状が生じるようになりますが、主に症状があらわれるのは肝臓や腎臓になっています。
症状としては、食欲不振、体重の減少、元気がなくなる、尿が多くなる、水をたくさん飲む、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、血栓塞栓症、肝不全、タンパク尿といったものがあらわれるようになるのです。
慢性腎不全やネフローゼ症候群、血栓塞栓症、肝不全などはアミロイドーシスが原因になり引き起こされる病気になっていますので、早期発見、早期治療を行なうようにし、これらの病気を予防することも重要です。
そのため、ワンちゃんの様子に、何かおかしな点がみられるようでしたら、すぐに動物病院に連れて行くようにして、適切な処置を取らせるようにするとともに、定期的な動物病院での健康診断を行なっておくようにすると良いでしょう。
犬のアミロイドーシスの治療法や予防法を教えて!
ここではワンちゃんのアミロイドーシスはどのような治療法をとるのか、予防法についてお伝えいたします。
ワンちゃんのアミロイドーシスは基本的には対症療法を取ることがほとんどです。アミロイドの沈着により引き起こされる症状や、併発した慢性腎不全、ネフローゼ症候群、代謝性アシドーシスの治療などが行なわれます。
それに加えて、水に溶けないアミロイドを水溶性に変化させ、組織の炎症を減らすといわれているジメチルスルフォキサイト、また、アミロイドの分泌や沈着を遅らせることができるといわれているコルヒチンなどの薬剤が投与されることもありますが、沈着してしまったアミロイドを取り除くことは困難ですので、早期に治療を行なうことが重要です。
ワンちゃんのアミロイドーシスは完全に予防することが難しい病気になっています。
しかし、細菌感染などが原因になるアミロイドーシスなどはウイルスや細菌にワンちゃんを接触させないようにする、定期的な動物病院での検査を行なうなどし、腫瘍などのものがアミロイドーシスの原因にならないように注意すると発症のリスクを軽減することができますので、日々の生活の中から心がけるようにしてくださいね。
また、ワンちゃんのストレスを最小限に抑えることでワンちゃんの腎臓にかかる負担を軽減することもできますので、ワンちゃんのストレスになりうるものをなるべく減らすようにすると良いかもしれませんよ。
今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で役にたつものでありますことを願っております。
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