病気・ケガ
犬の膣炎とは?原因や症状、治療法は?
ワンちゃんの病気やケガにはさまざまなものがありますが、性別によって発症リスクが異なる病気や特有の病気については特に注意する必要があります。
そのような病気の中でも、メスのワンちゃん特有の病気である膣炎は命に関わる病気ではありませんが、妊娠などで重要な役割を果す膣に影響を及ぼす病気ですので、早期発見、早期治療が重要になる病気です。
ワンちゃんの膣炎を早期発見、早期治療を行う上では飼い主さんが膣炎についての知識を持っておくと役に立ちます。
しかし、病気やケガの発症リスクを完全に無くすことは難しいため、万が一の際に備えて病気やケガについての知識を持っておくと、さらに安心かもしれません。
今回は、ワンちゃんの膣炎がどのような病気なのか、膣炎の原因、膣炎を発症した際にあらわれる症状、治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。
犬の膣炎はどのような病気なの?発症のメカニズムや原因にはどのようなものがある?
ワンちゃんの膣炎は、妊娠に大きな影響を及ぼす病気です。それに加えて、膣炎の原因によっては流産の原因になってしまうこともあります。また、避妊手術を行っている場合にも膣炎を発症することもありますので、日々の生活の中から注意するようにしましょう。
そこで、ここではワンちゃんの膣炎がどのような病気なのか、原因になるものは何かということについてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんの膣炎は、生殖器である膣の内部に炎症が発生するという病気です。この病気は避妊手術を行っている場合にも、この病気を発症することがありますので、メスのワンちゃんの飼い主さんは日々の生活の中から注意したほうがいい病気です。
膣炎の原因は発情期を迎える前と、発情期を迎えた後で原因が異なります。
発情期を迎える前は、尿管が膣や尿道に開口している状態である異所性尿管や、膣の内部が窄まった状態になる円形狭窄などの先天性の奇形があることにより、排泄物が膣を汚染し、膣炎の原因になります。
発情期を迎えた後は、細菌やウイルス感染、交尾による膣への傷、腫瘍や異物、薬物などによる副作用が膣炎の原因になります。膣炎の原因になる細菌には大腸菌や、レンサ球菌、クラミジア、ウイルスではヘルペスウイルスなどがありますので、注意するようにしてくださいね。
犬の膣炎はどのような症状を引き起こすの?どのようなことに注意すれば良い?
ワンちゃんの膣炎は、メスのワンちゃんにのみ発症する病気であり、ワンちゃんの生活を脅かしてしまうだけではなく、症状が悪化してしまいますと不妊などを引き起こしてしまうものですので、早期発見、早期治療を行うことが重要になります。
ここでは、ワンちゃんの膣炎を早期発見、早期治療を行うために、膣炎が引き起こす症状にはどのようなものがあるのかお伝えさせていただきます。
ワンちゃんが膣炎を発症した際には、膣に炎症が発生するため、痛みやかゆみが起きることもあります。それに加えて、粘着性のおりものが増加する、排尿の回数が増える、外陰部からの悪臭、膣口が赤く腫れる、外陰部をしきりに気にする様子を見せるようになり、外陰部を舐めたり、地面にこすりつけるといった症状があらわれるようになるのです。
これらの症状が発症している際には、膣炎の可能性が考えられますので、何かおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行くようにし、適切な処置を受けさせるようにしてくださいね。
犬の膣炎はどのような治療を行うの?外科手術が必要になることもある?
ワンちゃんの膣炎は不妊の原因になることもありますので、しっかりと治療を行うことが重要です。
ワンちゃんの膣炎を治療する際には、膣炎の治療法についての知識をもっておくと、万が一の際にも安心して治療を受けさせることができますし、獣医さんとよく相談した上で治療方針を決定することができるかもしれませんよね。
また、膣炎は発情期を迎える前と後では、治療法が異なるので、それについての知識ももっておくと更に良いでしょう。
そこで、ワンちゃんの膣炎の治療法についてお伝えさせていただきます。
発情期を迎える前の膣炎は、生殖器の奇形がある場合には、外科手術などを行い膣炎の改善を図ります。具体的には、狭窄部位の修復などを目的とした会陰切開術などです。
ウイルスや細菌感染が膣炎を引き起こしているという場合には、抗生物質や抗菌薬を投与し、細菌やウイルスを体内から取り除きます。それに加えて、膣洗浄などを行い、膣を清潔な状態に保つことも重要です。
ブルセラ症が膣炎の原因になっている場合には、卵巣や子宮の摘出手術、腫瘍や異物が膣炎の原因になっている場合にはそれらの除去も行います。
膣炎は早期に治療を行うことが重要であり、避妊手術を行っていても発症のリスクがある病気になっていますので、日々の生活の中から注意するようにしましょう。
ワンちゃんの膣炎は早期発見、早期治療を行うことが重要です。それに加えて、常日頃からワンちゃんの様子に注意するようにするとともに、ワンちゃんの身体や飼育環境を清潔なものに保ち、ウイルスや細菌の感染を防ぐようにしてくださいね。
今回お伝えさせていただきました情報がワンちゃんと飼い主さんの楽しい毎日をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。
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