ペットとの生活

猫の噛み癖やひっかき癖を直したい!

普段は大人しく眠っていたり、のんびりと過ごしているネコちゃんが突然、飼い主さんのことを噛んだり、引っ掻いてくるということもあるのではないでしょうか?ネコちゃんが物をひっかくということはネコちゃんにとっては自然なことなのですが、飼い主さんにとっては、家の中の大切なモノを壊されたり、身体にケガをしてしまうなど、ネコちゃんの困ってしまう行動の1つですよね。

そこで、今回は、ネコちゃんの噛み癖やひっかき癖が現れる原因や、どのような方法でやめさせるようにしつけるのか、予防するのかということについて、お伝えさせていただきます。

猫の噛み癖やひっかき癖の原因になってしまうものはなに?

ネコちゃんが噛んだり、引っ掻いてしまうことは、元々狩猟動物であるネコちゃんにとっては当たり前のことなのです。ネコちゃんは本能的に動いているものなどを狩りの対象として考え、捕まえようとします。これはネコちゃんにとっての遊びでもあり、本能が「そうしろ」と言っているものですので、頭ごなしに叱るのもネコちゃんにとっては大きなストレスになってしまうため、ネコちゃんのペースに合わせて、飼い主さんが本当にして欲しくない行動のみをやめさせるようにするのが良いでしょう。

そのためには、飼い主さんがネコちゃんの噛み癖やひっかき癖の原因になるものについて、しっかりと理解しておくということが必要になるのです。

ネコちゃんの噛み癖は、歯の生え変わりが原因になっていることが多く、生後3ヶ月から4ヶ月の頃によくみられます。歯の生え変わりの時期には口内がむず痒くなるため、それを紛らわせるために飼い主さんの手や様々なものを噛んでしまうのです。このような時期にネコちゃんに「飼い主さんや人のことを噛んではいけないのだな。」というように教えなければ、後々困ってしまいますので、きちんとネコちゃんのことをしつけるようにしてくださいね。

また、ネコちゃんがじゃれあう時に力加減などがわからずに飼い主さんのことを噛んでしまったり、引っ掻いてしまうこともあります。基本的には、子猫のうちに兄弟や親猫とじゃれあったりすることで、力加減を学ぶのですが、幼いころに飼い主さんのもとに来たネコちゃんたちにはそれがわからないのです。後々、飼い主さんがケガなどをしないように、じゃれあうときの力加減などについてはしっかりと教えてあげるようにしましょう。

また、噛み癖やひっかき癖とは違うかもしれませんが、ネコちゃんが興味があるものや、遊びなどをするときにはよく前足を使うため、それに飼い主さんが不用意に近づいてしまうことが引っ掻かれたり、噛まれたりする原因になることもありますので、注意するようにしてください。遊びや、歯がかゆいという理由以外でネコちゃんが飼い主さんのことを引っ掻いたり、噛んでしまうことはあまりありませんのでちょっかいなどを出し過ぎないようにすると、飼い主さんもネコちゃんもストレスをあまり感じずに済むと思いますよ。

猫の噛み癖やひっかき癖をやめさせるためにはどのようなことが必要なの?

ネコちゃんの本能的な噛みつきやひっかきなどは、飼い主さんがそれに気をつけて過ごしていれば、ケガなどをすることもなく、ネコちゃんもストレスを溜めずにのびのびと暮らしていくことができます。しかし、じゃれあう時に噛んだり、引っ掻いたり、歯の生え変わりに際して甘噛みなどが見られる場合には、それらをなるべくやめさせたり、飼い主さんや家の中の大切なものを噛んだり引っ掻いたりしないようにネコちゃんをしつける必要があるのです。

ここでは、ネコちゃんの噛み癖やひっかき癖などが出た場合に、どのようにやめさせれば良いのかということについてお伝えさせていただきます。

ネコちゃんが噛んできた時になどにネコちゃんを叩いたりしてしまうことはやめるようにしましょう。ネコちゃんを叩いてしまいますと、「この人に近づくと叩かれるのだな。」と学習してしまい、飼い主さんに近づかなくなってしまうということもありますし、ネコちゃんに大きなトラウマを与えてしまうこともあるのです。

ネコちゃんは、もともと自立心が強い動物ですので、しつけることがワンちゃんなどの動物と比較すると難しいのですが、言うことを聞かないからといって叩いたりするのは良くありません。できるだけ、穏やかな方法で噛み癖やひっかき癖などを無くすようにすると良いでしょう。

飼い主さんが噛みつかれたり、引っ掻かれたりした際には、大きな物音を立てるのが効果的かもしれません。飼い主さんが大きな声で怒っても良いのですが、その際にネコちゃんの名前を呼んで叱るのはやめたほうが良いでしょう。「やめて!」「痛い!」「ダメ!」などの叱る時に使う言葉を統一しておくと、ネコちゃんは大きな物音が苦手ですので、「大声で、この言葉を言われた時はいけないことをしたことなのだな。」と認識します。

叱ったりする際に、ネコちゃんの名前を呼んでしまいますと、自分の名前を呼ばれているだけなのに叱られている気持ちになってしまい、名前を呼んでも飼い主さんのもとに来なくなるということもあるのです。できるだけ、名前以外の単語でネコちゃんを叱ったり、膝を叩くなどの方法でネコちゃんを叱るようにしてくださいね。ご家族などが協力してくれるという場合には、ネコちゃんが噛んだり引っ掻いたりした際に、ネコちゃんの見えない場所で音を鳴らしてもらうようにしてもらいましょう。

また、ネコちゃんが噛みついてこようとした時などに、すぐに噛みついたり引っ掻いても良いおもちゃを渡すということも効果的でしょう。ネコちゃんに「手は噛みついたり、引っ掻いたりする遊び相手ではないのだな。」というように認識させることが重要な事です。それ以外にも、ネコちゃんが噛み付いたりしてきた時に無反応でいるということもネコちゃんの噛み癖をやめさせる上では効果的で、ネコちゃんが「噛みついたり、引っ掻いても面白く無いな。」と学習させることができますので、試してみるのも良いと思いますよ。

猫の噛み癖やひっかき癖を予防するためにはどのようなことが効果的なの?

ネコちゃんの噛み癖やひっかき癖は予防することが、難しく、爪を切り短い状態にしておく、噛み付いても引っ掻いても良いものを用意しておくという予防法が一般的なものになります。
飼い主さんの手でネコちゃんとあまり遊ばないようにし、手は遊び道具ではないと教えることも、効果があるネコちゃんと効果がないネコちゃんがいますので、ご自身のネコちゃんにあった予防法を考えてみるのが良いでしょう。

また、飼い主さんの手や足に吹き付ける噛み癖対策のグッズなどもありますので、一度試してみるのも良いと思いますよ。

猫の噛み癖やひっかき癖は、ネコちゃんのペースに合わせて対策しよう!

ネコちゃんが噛んだり、引っ掻いたりすることは狩猟本能からくるものですので、完全に対策するということは難しいかもしれませんが、ネコちゃんの噛み癖や、ひっかき癖がどのような原因で現れるのかということについて理解しておくことで対策できるはずですし、何よりもネコちゃんのペースに合わせて、様々な方法を試してみると良いでしょう。

今回、お伝えさせていただきました情報が、飼い主さんとネコちゃんの生活をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。

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