ペットとの生活

猫の健康チェック 飼い主さんが簡単にできるチェック方法

今回はネコちゃんの健康を守る上で、飼い主さんに覚えて置いていただきたいことや、毎日の生活の中で注意しておくことについてお伝えさせていただきます!

病院での定期検診で猫が検査されていることは?

ネコちゃんの健康を守るためには、様々な病気になってしまう可能性を無くす必要があります。特に、病院での定期検診をすることで、日々の生活ではわからないことまで明らかにすることができるのです。

動物病院で行う専門的な検査の一つである血液検査は、ネコちゃんの身体の異常に気づく最も大きな役割を担っていると言っても良いでしょう。血液検査を行うことで、赤血球の数や、白血球数、血小板の数や炎症を起こしていないかということを明らかにすることができますので、様々な疾患や猫エイズに感染しているかどうかについて判断することができるのです。

尿や便などの排出物も検査できるため、ネコちゃんがなりやすい病気である下部尿路疾患の兆候や消化器系に異変がみられるかどうかも知ることができますので、ネコちゃんの健康を守る上で非常に役立つでしょう。

高齢のネコちゃんの場合にはこれらに加えて、眼科検診や歯科検診なども行っておくと更に安心です。

ネコちゃんは人間よりも成長や老化のスピードが早い動物です。そのため、年を重ねるにつれて目や口腔内などに異常をきたすことが多くなっておりますので、注意しておく必要があるのです。
特に歯周病や白内障などに気を付ける必要があるため、半年に一度から一年に一度のペースできちんと動物病院での検診を行うようにしてくださいね。

高齢になるにつれてネコちゃんは慢性腎不全や、眼の疾患などの様々な病気になってしまうリスクが高くなっていきます。それを防ぐためにも動物病院での定期的な検診は忘れないようにしてあげてくださいね。

お家でできる猫の健康チェックについて教えて!

ネコちゃんの健康を守る上で、動物病院での検査は必ず必要になりますが、それ以外にも毎日の生活の中から飼い主さんが注意して様子を観察することで、さらに異変に気付きやすくなるでしょう。

ここでは、飼い主さんが毎日の生活の中で注意して見ておいたほうがいいポイントについてお伝えさせていただきます。

ネコちゃんの健康チェックをする上で飼い主さんに注意していただきたいことは数多くありますが、食欲があるかどうかと水を飲んでいる量がどのくらいかという点が一番チェックしやすいものではないでしょうか?

食欲がないという場合には、猫風邪や、口腔内の異常、ケガや内臓疾患などが考えられます。ネコちゃんが、食べるエサなどを選り好みしているという場合もありますが、3日以上にわたってエサを食べないという場合には、何か異常があると考えていただいても良いでしょう。エサを変えたことにより、なかなかエサを食べてくれないということもありますので、エサを変えるという場合には、今までのエサに新しいエサを混ぜていき、徐々に移行していくという形を取るとうまくいくことが多いようです。

ネコちゃんは水をあまり飲まない動物なのですが、腎臓などに疾患を抱えている場合などには水を飲む量が増えます。腎疾患の初期症状の一つであるこの症状を見逃さずに早めに動物病院に連れて行く事で症状が悪化するのを防ぐことができますので、変化を見逃さないようにしてくださいね。

嘔吐についても、注意が必要になります。ネコちゃんは毛づくろいの際などに毛を飲み込むため、毛玉を吐くために嘔吐をするということが良くありますが、それら以外の嘔吐については食道や消化器系、腎臓や泌尿器系に異常を見られるということが多くあります。

毛玉を吐くため以外の、異臭がする嘔吐、血が混じっている吐瀉物が見られる場合や周期的に履いている場合などには、早めに動物病院に連れて行き、獣医さんに診察してもらうようにしましょう。

吐いた後にも、食欲があるという場合には毛玉を吐くための嘔吐であることが考えられますので、そこまで神経質になる必要はありませんが、念のために、嘔吐後の様子は観察するようにしてください。

排泄物についても、日々のトイレ掃除の時などにチェックしておくようにしましょう。特にネコちゃんはあまり水を飲まない動物ですので、泌尿器系の病気にかかりやすくなっています。

ネコちゃんが排尿をしていない、排尿しようとするが、尿がでないという場合には、尿石症や膀胱炎、急性腎不全などになっていることがあります。これらの病気になっている場合はトイレに行く回数がふえるので、「おかしいな」と気づく飼い主さんも多いのではないかと思います。

尿石症や膀胱炎、急性腎不全などで排尿しないという場合には、尿毒症で命を落としてしまうかもしれない危険性がありますので、早めに動物病院に連れて行ってあげるようにしてください。

下痢や軟便が多いという場合には、寄生虫やウイルスの感染、玉ねぎなどの中毒ということも考えられます。子猫や、老猫の場合ですと、命を落としてしまうこともあるかもしれませんので、注意して観察するとともになにかおかしなことがあれば、すぐに診察してもらうようにしましょう。慢性的な下痢の場合には、腸炎や腸閉塞などの可能性もありますし、消化器系に腫瘍があるということも考えられますので、注意深く便を観察するようにしてくださいね。

ネコちゃんの被毛や皮膚についても、飼い主さんが日々の生活からチェックしておいた方が良い点がいくつかあります。

ネコちゃんが身体を何度も掻いたり、同じ場所を毛づくろいし続けている場合には、ノミやダニなどの寄生虫に感染しているということが考えられます。これらの寄生虫を駆除せずにいると、アレルギー性皮膚炎になってしまうこともありますし、毛がその部分だけ抜け落ちたり、掻き傷が化膿してしまうかもしれません。

ノミやダニなどは人間にも感染してしまいますので、早めに治療する必要があります。ネコちゃんが皮膚炎になってしまう前に動物病院に連れて行くようにしてくださいね。

耳などから異臭や、耳垂れがある場合には、外耳炎や細菌感染による耳の病気の可能性があります。特に、折れ耳のネコちゃんはこれらの症状が出やすくなっているのです。

これらを治療せずに放置しておくと、中耳炎や内耳炎にもなり、鼓膜を傷つけてしまうこともありますので、注意してくださいね。

ネコちゃんの歩き方についても、飼い主さんがチェックしておくことで異常に早く気づくことができます。歩く際に足をかばう、同じ所を舐めているという場合には、骨折や脱臼などの可能性が考えられます。

異常を感じた際には、足から出血をしていないか、腫れなどがないかという点に注意してチェックし、早めに動物病院での処置を受けるようにしてください。

疲れやすく、あまり動かなくなってしまったという場合には、老化や肥満が原因になっていることも考えられます。これら以外にも、内臓系の疾患や、骨や関節二以上をかかえているということも考えられますので、老化のせいと決めつけずに、様々な病気の可能性があるということを覚えておくようにしましょう。

猫の健康を守りながら、一緒に楽しく過ごしましょう。

飼い主さんが様々なことに注意して観察してあげることで、様々な病気が進行してしまう前に治療をすることができるでしょう。

飼い主さんが日々の生活の中から、様々な病気にならないように健康的な食事、運動をさせるとともに、普段のお世話の中でできることをしてあげれば良いのです。

今回お伝えさせていただいた情報が、飼い主さんとネコちゃんの毎日をより良いものにするお手伝いになりますことを願っています。

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