基礎知識
【犬のワクチン接種】費用や間隔時期、ワクチンの必要性や副作用について
ワンちゃんとの生活は、忙しい日々を送る飼い主さんにとって、癒やしを与えてくれるものであり、できることならば、ワンちゃんが健康的に楽しく過ごしてくれることを願っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか?
ワンちゃんの健康を守るためには、飼い主さんが日々の生活の中から、食事を与える際には栄養バランスが取れた食事を与えるようにする、運動などをしっかりとさせるようにし、肥満や糖尿病などの生活習慣病を予防するような工夫をし、ストレスなどを最小限に抑えるように、飼育環境などを適切なものにし、スキンシップをしっかりと取るようにすると良いかもしれません。それに加えて、病気やケガについての知識を持っておくようにするとさらに安心ですよね。ワンちゃんの病気には様々なものがあり、ワクチンで予防することができると、そうでない病気があります。
ワクチンで予防することができる病気についてはしっかりとワクチンを接種させるようにし、そうでない病気については、様々な病気の症状についての知識を持っておくようにし、症状が軽いうちに早期発見、早期治療を行なうようにすると良いでしょう。
ワンちゃんが病気にならないようにするためには、ワクチンなどを利用すると良いのですが、狂犬病のワクチンなどがありますので、「ワクチン接種はしっかりしないと!」というようにお考えの飼い主さんも多いのではないかと思います。
このように、愛犬家の飼い主さんにとっては身近なワクチンですが、ワクチン自体がどのようなものなのかということについては、「意外とわからないし、受けさせる必要はあるの?」という考えをお持ちになられている飼い主さんもいらっしゃることでしょう。
ワクチンは、ワンちゃんの健康を守る上で非常な重要な役割を果すのですが、副作用などがあるワクチンもありますので、それらについての知識を持っておくようにするということも重要です。
大切な家族の一員であるワンちゃんの身体に投与するものですから、しっかりとワクチンについて知っておくと、更に安心ですよね。しかし、ワクチンには飼い主さんが思っており以上に様々な種類もありますし、「どれを選べば良いのかわからない…。」というようにお考えの飼い主さんも多いことでしょう。
そこで、今回は、ワンちゃんのワクチンについて、ワクチンはどのようなもので、どんな工程を経て作られるのか、ワクチンで予防できる病気、ワクチンがもたらす副作用、ワクチンのもたらすメリットやデメリット、ワンちゃんがワクチンを接種する際にどのようなことに気をつければ良いのか、ワクチン接種はペット保険で補償されるのかということについて、お伝えさせていただきます。
犬のワクチンはどのように作られるの?元は病原菌って本当?
ワンちゃんにワクチンを摂取させる目的は、防げる病気を事前に防ぐというものです。ワクチンは毒性をなくしたか、毒性を弱めた病原菌であり、それらを体内に一度取り込み、ワンちゃんの体内に病原菌を攻撃する防御システムである抗体を作ることで、感染症を防ぎ、万が一感染してしまった際にも、症状を軽くすることができるのです。
一度、発症してしまった病気には抗体が存在するのですが、生まれたばかりのワンちゃんや大きな病気をしたことがないワンちゃんが、命を落としてしまうかもしれない危険性がある病原菌に感染してしまうと、楽しい生活を脅かしてしまう可能性もありますので、未然に防ぐためにも、ワクチンを摂取させると良いでしょう。
ワクチンには、狂犬病のワクチンなど法律で接種させることが決まっているものと、飼い主さんがワンちゃんの病気を予防するために接種させるものに大きく分けられます。
ワクチンで予防することができる病気はいくつかあり、それらの予防のために何回もワクチンを接種させると、注射の苦手なワンちゃんや、病院嫌いのワンちゃんには大きなストレスになってしまいますよね。「でも、ワクチンを接種させたいのだけれども、どうすれば良いの?」というようなお悩みを抱えているという飼い主さんもいらっしゃることでしょう。実は、ワンちゃんのワクチンには、混合ワクチンというものがあり、それを接種することにより、1回のワクチン摂取で多くの病気を予防することができるのです。
混合ワクチンは、感染率や命を落としてしまう危険性が高い病気の中でも、ワクチンで予防することが容易であり、ワクチンの副作用が比較的軽い病気のワクチンを混合したものですので、全ての病気を防いでくれるものではないのですが、ワクチンを摂取していない場合と比較すると、病気を防げる確率は上がりますので、獣医さんとよく相談してから、ワクチン接種を一度検討してみるのも良いと思いますよ。
ワクチンには、不活性化ワクチンと生ワクチンの2つがあり、それぞれ、メリットやデメリットが存在します。
不活性化ワクチンは、化学処理などで死んだウイルスや細菌、リケッチアなどを用いたワクチンです。この不活性化ワクチンはワンちゃんの身体に副作用が出にくくなっているというメリットが有りますが、免疫の持続期間が短くなっていますので、効果が切れる前に再びワクチンを摂取しなければいけないというデメリットも有るのです。不活性化ワクチンの効果はおおよそ1年程度で薄れてしまいます。そのため、定期的なワクチン摂取が必要になりますので、定期的に健康診断を受けさせ、ワンちゃんが健康かどうかのチェックをすると共に、ワクチンの効果が持続しているのか獣医さんの判断を仰ぐようにしましょう。
生ワクチンは、毒性を弱めた、生きている微生物やウイルスなどを使用したワクチンです。獲得できる免疫力が高く、効果が持続する期間も長く、一生涯に渡って効果が持続することもあるというメリットが有ります。しかし、毒性を弱めたとは言え、生きている微生物やウイルスを用いているワクチンですので、副作用等が出やすいというデメリットがあるので、接種する際には獣医さんとよく相談し、副作用が出ても、きちんと対策ができるような体制を整えてから接種するようにすると安心かもしれません。
ワクチンの必要性は、飼い主さんがワンちゃんとどのように生活をしているか、どのような場所によく行くかで異なってきます。そのため、ワクチン接種を検討する際には、獣医さんとしっかりと相談した上で、ご自身のワンちゃんの体調や、アレルギーの起こしやすさなどにも注意して、摂取するワクチンを決定するようにしてくださいね。副作用が出てしまった際には、様々な症状を引き起こし、ワンちゃんの命を奪ってしまう危険性も存在しますので、しっかりと安全性を確認した上でワクチンを接種させるようにしてあげると安心でしょう。
また、過剰にワクチンを接種している場合などには、抗体ができにくい身体になっていることもありますし、高齢のワンちゃんの場合には、ワクチンを摂取することが身体に大きな負担をかけることもありますので、注意してあげるようにしてください。
ワクチンを接種することで、予防できる犬の病気にはどのようなものがあるのか教えて!
ワンちゃんの病気には、人間にも感染しまう危険性がある病気と、人間に感染することはなく、ワンちゃんにしか感染しない病気の2種類があります。人間に感染する危険性がある病気の中で最も有名なものと言えば、狂犬病ですが、この病気はワクチンで予防することができる病気であり、ワクチン接種が法律で定められているため、日本では1957年以降発症したワンちゃんはいませんが、海外では今も発症することがある病気ですので、しっかりとワクチンをワンちゃんに摂取させると共に、海外などに行く際には日本と同じ感覚で現地のワンちゃんやネコちゃんなどの動物に触れないようにすると安心かもしれません。
狂犬病は人間を含めた全ての哺乳類に感染することがある病気であり、ほぼ100%の確率で命を落としてしまうといわれている恐ろしい病気です。狂犬病を発症した際には、異常行動や食欲不振などの症状があらわれ、病態が悪化しますと、水を怖がる、攻撃的になる、狼のような遠吠えを繰り返す、よだれを垂れ流す、足腰が立たなくなるという症状があらわれるようになり、最終的には衰弱して命を落とします。狂犬病には、有効な治療法が存在しないため、ワクチンを接種することが重要になります。日本では、ワクチン接種が義務付けられていますので、接種がしていないという飼い主さんはいらっしゃらないと思いますが、摂取していない場合には、20万円以下の罰金になりますのでしっかりとワクチンを接種させるようにしましょう。
狂犬病以外にも、レプトスピラ症も人間に感染することがある病気ですので、注意するようにしてください。レプトスピラ症は夜中に屋根裏などに住んでいるネズミがワンちゃんの飲み水などに接触することで感染してしまいます。この病気はワクチンで予防することができる病気ですので、日々の生活の中から飲み水やエサなどを放置しないようにし、ネズミやレプトスピラ菌を保有している可能性がある動物との接触を防ぐようにすると共に、ワクチンを接種させるようにすると安心ですよ。
人間には感染せずに、ワンちゃんにのみ、感染する病気には様々なものがあります。それら全てをワクチンで予防するということはできませんが、ワクチンで予防することが可能なものについてはきちんとワクチンを接種させるようにし、予防に努めるようにすると良いでしょう。
ワンちゃんにしか感染しない病気の中で、感染力が高い病気の中でも、ワクチンで予防することができる病気は、ジステンパーウイルス感染症、パルボウイルス感染症、犬パラインフルエンザウイルス感染症、犬伝染性咽頭気管支炎、犬伝染性肝炎、コロナウイルス感染症などとなっています。これらの病気について、「どのような病気なの?危険性はあるの?」という疑問をお持ちになられている飼い主さんもいらっしゃると思いますので、ここではワンちゃんにしか感染しない病気の原因や症状、治療法などについてお伝えさせていただきます。
ジステンパーウイルス感染症は、イヌ科の動物に対しては高い感染症を持っている病気であり、ニホンオオカミの絶滅の原因になったと言われている疾患と言われているため、注意が必要になります。この病気は人間にも原理上は感染することもある病気ですが、麻疹に対する免疫を持っている人間でしたら症状が出ることは、まずありませんので、安心しても大丈夫でしょう。
ジステンパーウイルス感染症を発症してしまいますと、発熱や風邪に似た症状があらわれるようになり、元気が無くなり、角膜炎や結膜炎、嘔吐、腹痛などの症状を引き起こします。ジステンパーウイルスがワンちゃんの中枢神経系にまで広がってしまいますと、てんかん発作などがあらわれるようになり、最悪の場合には命を落としてしまうこともあるのです。ジステンパーウイルス感染症は、有効的な治療法がないため、一度発症してしまいますと、治療が難しくなってしまうということもあります。そのため、ワクチンで発症を未然に防ぐということが重要になりますので、しっかりとワクチンを接種させるようにしてあげてくださいね。
パルボウイルス感染症は、他のワンちゃんの便や嘔吐物などから感染する病気です。激しい下痢や嘔吐、食欲不振、発熱などを引き起こし、最悪の場合には脱水症状などからショック状態に陥ることもありますし、心筋炎などを併発し、命を落としてしまう危険性もありますので、注意が必要になるのです。
パルボウイルス感染症を治療する上で効果的な治療法は存在せず、引き起こされる症状にあわせた対症療法がとられることがほとんどです。効果的な治療法が存在しないため、通院が必要になることもあります。そのため、ワンちゃんが苦しむ時間を減らすためにも、きちんとワクチンを接種させ、飼育環境などを清潔な状態に保つような努力をしてあげるようにしてくださいね。
犬パラインフルエンザ感染症は、強い感染力を持つ病気です。この感染症は子犬などの免疫力があまり強くないワンちゃんに発症することが多く、咳や鼻水などの症状があらわれ、呼吸器に影響を与える病気です。これらの症状以外にも扁桃炎を引き起こすこともあります。
この犬パラインフルエンザ感染症自体の致死率はあまり高くないのですが、他の病気を併発した際には症状が重くなってしまうこともありますので注意してください。この病気も、ウイルスを完全に殺す効果的な治療法がないため、ワンちゃんの症状などに合わせて、抗生物質を投与するなどの対症療法がとられることが一般的になっています。ワクチンで予防することができる病気ですので、子犬のうちにワクチンを接種させ、病気を発症してしまった際のリスクを軽減しておくのが良いでしょう。
犬伝染性咽頭気管支炎はケンネルコフとも呼ばれ、犬アデノウイルス2型、犬パラインフルエンザウイルスなどが原因になっている非常に伝染力が強い病気です。この感染症を発症しますと、短く乾いた咳をする、微熱が出る、食欲不振、膿を含んだ鼻汁、肺炎などという症状をワンちゃんの身体に引き起こしますので注意が必要になります。
この犬伝染性咽頭気管支炎という病気は、効果的な治療法がないため、抗生物質を投与するなどして細菌の二次感染を防ぐと共に、症状を緩和させ、ワンちゃんを安静にさせることが治療法共いえます。
幸いなことにこの病気はワクチンを接種することで予防をすることができる病気ですので、ワンちゃんの健やかな生活を守るためにもワクチンの摂取を考えてみるのも良いかもしれません。
犬伝染性肝炎は、犬アデノウイルス1型にワンちゃんが感染することで引き起こされる病気です。成犬の場合には、ウイルスに感染しているのにも関わらず、症状が全く出ないということもあり、突然症状が出て、命を落としてしまうということもある感染症になっているのです。症状は一定しないことが多く、突然命を落としてしまうこともあれば、食欲不振、鼻水、39℃近くの発熱などの症状が出ることもありますし、下痢や嘔吐、腹痛、片目のブドウ膜炎などの症状があらわれることもあります。
犬伝染性肝炎は効果的な治療法が存在しませんので、ワンちゃんの身体にあらわれた症状を緩和する対症療法を行うと共に、細菌への二次感染を防ぐという治療法がとられます、この病気はワクチンで予防することができますし、他のワンちゃんの尿への接触を避けるようにすることで、感染の危険性を減らすことができますので、散歩中に少し気をつけるようにするなど。日々の生活の中から注意してあげてくださいね。
犬コロナウイルス感染症は、ワンちゃんが犬コロナウイルスに感染してしまうことが原因になり発症する病気です。この病気は感染力が非常に強く、ワンちゃんを多頭飼育している場合には、あっという間に他のワンちゃんにも感染してしまうこともあるため、予防するための対策が重要になります。
成犬の場合には、ウイルスに対しての抵抗力があるため、ほとんどの場合で無症状で済むことが多いのですが、元気がなくなる、食事を取らなくなる、下痢や嘔吐、血便などの症状がみられることもあります。子犬がこの病気を発症しますと、下痢の症状しかみられていないのにも関わらず、突然死することもありますので、早急に動物病院に連れて行くようにしてください。
犬コロナウイルス感染症に対する効果的な治療法は存在せず、症状にあわせた対症療法がとられることがほとんどです。下痢をしている場合には輸液などを投与し、脱水症状を改善すると共に、下痢止めなどの投与、二次感染を防ぐための抗生物質の投与などが治療法と考えられています。犬コロナウイルス感染症は、ワクチンを接種することで防ぐことができる病気ですので、獣医さんとよく相談し、ワクチンを接種することを一度検討してみると良いでしょう。
このようにワクチンを摂取することで、予防することができる病気には様々なものがありますので、しっかりとワクチンを摂取させ、ワンちゃんが苦しんでしまったり、命を落としてしまうかもしれないリスクを軽減するようにしてあげてくださいね。また、これらのワクチンを摂取することで予防できる病気については、ペット保険に加入していたとしても、補償されないこともありますので、注意しましょう。
混合ワクチンとはどのようなもの?5種と8種などがあるけど違いはあるの?
ワンちゃんの健康を守る上では非常に重要な役割を果すワクチンをですが、狂犬病などの法律で接種をすることが義務付けられているワクチン以外に、混合ワクチンという名前のワクチンの名前を聞いたことがある、知っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか?
しかし、混合ワクチンがどのようなものなのかということについて「実はよくわからない。」とお悩みの飼い主さんもいらっしゃることだと思います。
また、「5種と8種どちらのワクチンを摂取させるのが良いの?」という疑問をお持ちになられている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、混合ワクチンがどのようなものなのか、5種や8種などのワクチンの違いについてお伝えさせていただきます。
混合ワクチンは、感染力が強く、命を落としてしまうかもしれない危険性が高いものを一度のワクチン接種で予防できるという大きなメリットがあります。5種、6種、8種などの混合ワクチンの名前を聞いたことがあるという飼い主さんも多いと思います。この何種というのは、ワクチンで予防することができる病気の種類を示しているのです。
1種、2種ワクチンまでは、犬ジステンパー感染症や、犬パルボウイルス感染症などを予防するワクチンを予防するワクチンです。
3種、4種ワクチンまでは、1種、2種ワクチンに加えて、犬伝染性肝炎、犬伝染性咽頭気管炎の予防に効果があるワクチンで、アデノウイルスが原因になる病気の予防になります。5種ワクチンはこれらに加えて、犬パラインフルエンザの予防にも効果があるのもので、名前を聞いたことがあるという飼い主さんも多いことでしょう。
6種ワクチンは、5種までのワクチンに加えて、犬コロナウイルス感染症を予防するワクチン、7種ワクチンは犬レプトスピラ病黄疸出血型、8種の場合には犬レプトスピラ病カニコーラ型などを予防することができるワクチンです。
混合ワクチンは、種類が多ければ多いほど、ワンちゃんを病気から守ることができますが、同時に副作用等があらわれてしまうかもしれない可能性があるため、このワクチンを打てば絶対に良いというものはないのです。そのため、獣医さんとよく相談し、アレルギー検査などを行い、安全性を確かめてから、ワクチンを接種させるようにすると安心かもしれません。混合ワクチンは、基本的に5種の物が基本であり、それに加えて、その他のものを組み合わせていくことが基本になっていますので、それについても一応覚えておくようにしてくださいね。
5種ワクチンは、ダックスフントや柴犬、コーギーなどの比較的アレルギーを起こしやすい犬種や、混合ワクチンを初めて接種すると言うワンちゃんの場合にはこちらを選択したほうが良いかもしれません。8種混合ワクチンは、川や池、田んぼなどの水場で遊ぶ機械が多いワンちゃんや、暖かい地域に行く予定があるというワンちゃんの場合にはこちらを選択すると安心でしょう。
いずれも、ワクチンを接種する前には必ず獣医さんと相談するようにし、適切な検査なども受けさせるようにしてあげてくださいね。
ワクチンが犬の身体にもたらす副作用にはどのようなものがあるのかについて教えて!
ワクチンはワンちゃんを様々な病気の危険性から守るためには、非常に重要な役割を果すものですので、ワクチンについての知識をしっかりと持っておくようにし、できることならばワクチン接種をした方が良いでしょう。
しかし、ワクチンといっても100%安全性が保証されているというわけではなく、副作用などがワンちゃんの身体に出てしまうということもありますので、それらについての知識も飼い主さんが持っておくようにすると、さらに安心してワクチンを接種させることができますし、副作用などが出てしまうかもしれない危険性があるワクチン接種を防ぐことや、副作用などが出てしまった際に迅速な対応をしてあげられるかもしれませんよね。
ここでは、ワンちゃんがワクチンを接種した際にあらわれる可能性がある副作用などについて、お伝えさせていただきます。
ワクチンを接種した際にワンちゃんの身体にあらわれる副作用には、注射をした部分に出る副作用、内臓などの全身にあらわれる副作用、ワクチンに対してのアレルギー反応、接種量の間違いなどが引き起こす副作用など様々なものがあるので、それら全てについて注意が必要になります。
注射した部分に出る副作用の症状としては、ワクチンを注射した部分に生じる腫れ、肉芽種や、注射した部分に痛みが生じる、脱毛や虚血性病変と言った症状があらわれることもあります。ワクチンを注射した部分に生じる腫れは、悪性腫瘍に発展してしまうということもありますので、何かおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行くようにしてあげてくださいね。
内蔵などのワンちゃんの全身にあらわれる副作用には、食欲不振や微熱などの軽度なものから始まり、脳炎や多発性神経炎、関節炎、発作や異常行動、脱毛や呼吸の変化などといったものがあります。症状に気づきましたらすぐに動物病院に連れて行くようにし、副作用の症状が軽度なうちに治療を行うようにした方が良いでしょう。
アレルギー反応を起こした場合には、血小板の減少や、貧血、皮膚虚血性脈管障害などの血液に伴う症状があらわれるようになると共に、命を落としてしまうかもしれない危険性が高いアナフィラキシーショックという体内に入ってきた異物を排除するために、免疫機能が過剰に反応してしまうアレルギー反応を引き起こします。
アナフィラキシーショックはワクチン接種後10分から15分程度で呼吸困難や、嘔吐、痙攣、血圧の低下と言った症状があらわれ、最悪の場合には命を落としてしまう危険性がありますので、ワクチン接種後はしばらく病院の中で休憩させるようにし、アナフィラキシーショックが怒らないことを確認してから帰宅したほうが安心でしょう。自宅に帰った後にも、2日から3日の間は副作用が出る可能性があります。ワクチンを摂取後24時間が経過したら、まず副作用が出ることはありませんが、万が一ということもありますので、ワンちゃんの様子には注意してください。
接種量の間違いや接種方法の間違いなどが副作用を引き起こしてしまうということもありますが、獣医さんとワクチンを接種する前にしっかりと確認しておけば、このようなことはまず起きることがありませんので、大丈夫です。
ワクチン接種は、ワンちゃんの健康を守る上では非常に重要な役割を果たしますが、ワクチンの接種によりホルモンバランスが崩れてしまうということもあります。妊娠中やガンの治療中などのワンちゃんには、過剰な副作用があらわれることもありますので、特に注意してあげるようにしてください。それに加えて、小型犬などの犬種のワンちゃんの場合には、お伝えさせていただきました症状が3日以内にあらわれることが多いといわれていますので、ワクチンを接種してから24時間はワンちゃんの様子を注意深く観察するようにし、何か1つでもおかしな様子があるようでしたらワクチンを接種した動物病院でのしっかりとした検査や治療を受けさせるようにしましょう。
ワクチンを接種させることで犬にもたらされるメリットやデメリットにはどのようなものがある?
ワクチンを接種させることは、ワンちゃんに様々なメリットをもたらしますが、それと同時にデメリットも存在します。「病気を守れるのだから、ワクチンを接種させなきゃ!」とワクチンを接種させるのではなく、ワクチンがもたらすメリットやデメリットの双方について、十分に理解してワクチンを摂取させるようにすると、ワンちゃんの健康を守る上でさらに効果があることだと思いますよ。
そこで、ここではワンちゃんにワクチンを接種させることでもたらされるメリットやデメリットについてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんにワクチンを接種させることでもたらされるメリットとして最も大きなものは、病気を予防することができる、病気を発症したとしても症状が軽くて済むというものです。ワクチンで予防することができる病気は、症状が重く、命を落としてしまうかもしれない危険性が高いものですので、ワクチンを接種させることはワンちゃんの健康を守る上で非常に大きな役割を果たします。ドッグランやドッグカフェに行く際には、他のワンちゃんから感染してしまう病気もありますので、安心して外に連れ出すことができるということもメリットと言っても良いでしょう。
デメリットとしては、アナフィラキシーショックなどの命を落としてしまうことがある副作用が生じるということです。ワンちゃんの犬種や年齢によって、この副作用の可能性は異なりますので、全てのワンちゃんにとってワクチンを接種させることがデメリットとは言えませんが、少なからず可能性はありますので、信頼できる獣医さんのもとでしっかりと検査を行い、安全性などを確かめた上で、副作用などについて理解した上でワクチンを接種させるかどうかを決定するようにすると良いと思いますよ。
ワクチンはワンちゃんの健康を守る上で飼い主さんを助けてくれるものです。しかし、ワクチンは病原菌や細菌などを元にして作られるものですので、危険性も伴います。ワクチンの種類によって、副作用の起きやすさなども異なりますので、獣医さんに一度相談してみてくださいね。
犬がワクチン接種する際に、どのようなことに気をつければ良いのかを教えて!
ワンちゃんにワクチンを摂取させることで、様々な病気からワンちゃんを守ってあげることができます。しかし、同時に、副作用等でワンちゃんの健康を脅かしてしまうということもありますので、ワクチン接種は慎重に行うべきです。同じワンちゃんでも、日によって体調なども異なりますし、1年前とは状況が違うということも多々あります。そのため、ワクチンを接種させる際には様々な注意が必要になるのです。
しかし、「ワクチンを接種させる際にどのようなことに注意すれば良いのかわからない…。」よいう不安をお抱えになられている飼い主さんも多いのではないかと思います。
ワクチンの副作用などについて、理解するにつれてワクチン接種に様々な不安が出てくるということもありますよね。その不安を解消するために、ここではワンちゃんのワクチン接種を行なう際に飼い主さんに気をつけていただきたいことについてお伝えさせていただきます。
まず、ワクチンをワンちゃんに接種させる際には、獣医さんとよく相談し、ワンちゃんに合ったワクチンはどれなのかということを飼い主さんがしっかりと理解しておくということが必要になります。小型犬の場合には、副作用等が出やすくなっているということもありますので、それについても獣医さんによく相談するようにしましょう。
ワクチンを接種する日のワンちゃんの様子にも、注意が必要になります。ワクチンは病原菌などから作られるものであり、毒性を弱めていると言っても、ワンちゃんにとっては体内に存在していない異物なのです。そのため、ワンちゃんの体調が悪い、疲れている、ストレスが溜まっているという場合には、ワクチンを接種させることは望ましくありません。同様の理由で、ワンちゃんの発情中や妊娠中などには大きな負担をかけてしまうこともありますので、獣医さんとよく相談して、日程を決定するようにしてください。老犬など年齢を重ねたワンちゃんの場合には、ワクチン接種が逆に負担をかけてしまうということもありますので、注意すると良いかもしれませんよ。
狂犬病のワクチンを接種させることは飼い主さんの義務になっており、飼育を開始してから30日以内にワクチンを接種させ、役所に届け出を出さなければいけません。飼い主さんが引っ越した場合にも届け出を出さなければいけないと法律で決まっておりますので、それらについても気をつけるようにしてくださいね。
ワンちゃんに初めて、ワクチンを接種させるという場合には、ワンちゃんが飼い主さんとの生活に慣れた後にワクチンを接種させるようにしましょう。無理やり、早いうちにワクチンを接種させてしまいますと、ワンちゃんに対して大きな負担をかけてしまうということもありますので、他のワンちゃんやペットなどとの接触を防ぐようにし、ある程度飼育環境などに慣れたようでしたらワクチンを接種させるかどうかを動物病院で相談するようにしてください。混合ワクチンは生後50日頃の時期に1回目のワクチン接種をし、生後80日から90日の間に2回目のワクチン接種を行なうことが基本的です。その後に3回目の混合ワクチンの接種を行うこともありますが、ワクチンの過剰接種による副作用等がでる可能性もあるため、獣医さんによっては3回目のワクチンの接種を行わないということもあります。
初めてワンちゃんを家族に迎える際には、しっかりとワクチンを接種させ、命を落としてしまうかもしれない病気からワンちゃんのことを守ってあげるようにしてくださいね。
ワクチンを接種させる際に、「狂犬病のワクチンと混合ワクチンなどの複数のワクチンは接種できるの?」という疑問をお持ちになられている飼い主さんもいらっしゃると思いますが、できればワクチンは1つづつ接種させるようにした方が良いでしょう。複数のワクチンを一度に接種してしまいますと、思いもよらない副作用などが出ることもありますし、安全性も確認されていません。それに加えて、副作用が出てしまった際に、どちらのワクチンが原因になっているのかがわからずに、次回のワクチン接種の際に、副作用が出てしまったワクチンを打たないようにするということができなくなってしまうため、1つずつワクチンは接種させるようにしましょう。
狂犬病のワクチンは接種から1週間後、混合ワクチンは接種から1ヶ月後に他のワクチンを接種できるようになるということも覚えておくようにしてくださいね。
ワクチンを接種させた後には、アレルギー反応や副作用等がワンちゃんの身体に出ていないかどうかを確認するようにしましょう。ワクチンを接種させてから15分から20分の間に急速に症状があらわれるということもありますので、万が一の際に備えて、待合室などで15分から20分程度過ごすようにし、ワンちゃんの様子がおかしいようでしたら獣医さんなどにすぐに対策してもらうようにしてください。それに加えて、ワクチンを接種してから24時間の間はワンちゃんの様子をしっかりと観察しておくようにし、何かおかしな様子があるようでしたらすぐに動物病院に連れて行くようにしてあげましょう。運動や散歩、入浴などについても24時間は控えるようにし、できるだけ、安静にさせるようにして、ワンちゃんの体調などが戻るのを待つようにしてください。ワンちゃんに元気が出てくるまで待ってから、再開したほうが良いと思いますよ。
ワクチンを摂取した後には、必ず証明書をもらうようにしてください。証明書には、どのようなワクチンを接種したのかということと、ワクチンの製造番号などが載せられているため、何かあった際などにも役に立ちますし、ドッグカフェやドッグランなどのワンちゃんが集まる場所での提出が求められますので、そのような時にも必要になります。
ワクチンの接種をどのようなスケジュールで行っていくのかということについて、獣医さんとよく相談して決めておくと、安心してワクチンを接種させることができますし、ワンちゃんの健康やストレスを管理しやすくなります。具体的に言えば、ワクチンの接種をする前の日には来客などが無いようにする、運動などを控え、興奮状態に陥らないようにするなどです。ワンちゃんは言葉を話すことができない動物ですので、飼い主さんがしっかりと体調を管理するようにし、何かおかしなことが1つでもありましたら、ワクチンの接種させる日程を延期させるなどして、ワンちゃんが万全の状態でワクチンを接種できるようにしてあげてくださいね。
ワクチン接種の費用とペット保険
ワンちゃんの健康を守る上で大きな役割を果すワクチンですが、ワクチンによって持続する期間が違うため、定期的なワクチン接種が必要になるということもありますよね。ワンちゃんには人間のように健康保険などの医療費を負担してくれるというシステムはありませんので、医療費は飼い主さんが全て負担することになります。そのような場合に備えて、ペット保険の加入を考えている、すでにペット保険に加入しているという飼い主さんもいらっしゃることだと思います。
ワクチン接種を行なう際には、狂犬病のワクチンは3000円前後、2種混合ワクチンは3500円から6000円程度、6種混合ワクチンは6500円から7000円、10種混合ワクチンの場合には8000円から10000円前後の金額が必要になることが多く、場合によってはこれらの金額よりも高額になってしまうということもあるかもしれません。そのような場合に、飼い主さんが気になることと言えば、「ワクチン接種にかかる費用は、ペット保険で支払われるの?」ということではないでしょうか。
そこで、ここではワンちゃんのワクチン接種がペット保険で保障されるのかどうかということについてお伝えさせていただきます。
ペット保険を販売している会社は複数あり、それらの補償の対象は会社ごとに違います。そのため、ワンちゃんに必要になる補償がどのようなものなのかということをよく考えながら、保険会社を決定するようにすると良いでしょう。
ワクチン接種については、補償の対象外とされている会社のほうが多くなっています。多くのペット保険では、補償の対象を健康体に対するケガや病気としていることが多く、ワクチン接種などは健康体に対するワクチン接種などの予防医療は補償の対象とされているのです。しかし、ワクチンを接種した際に生じたケガや病気などについては補償の対象となることもありますので、補償の対象がどのようなものなのかについてよく確認しておくようにすると良いでしょう。
また、ワクチンで予防することができるパルボウイルス感染症や、ジステンパーウイルス感染症などの病気についても、補償の対象外とされている場合も多くなっていますので、注意してくださいね。
犬の健康を守るためには、ワクチンは重要!副作用などもあるので、それらにも注意!
ワンちゃんの健康を守る上で、ワクチンは非常に大きな役割を果たします。ワンちゃんにワクチンを接種させることにはデメリットもありますが、それ以上に大きなメリットが有りますので、ワンちゃんにワクチンを接種させることについては一度しっかりと考えるようにしてくださいね。
ワクチンを接種させることで予防できる病気は多くなっていますが、日々の生活の中から飼い主さんが健康を守るために、栄養バランスや運動量、飼育環境や感じるストレスを最小限に抑えるように努力することが大きな役割を果たしますので、それらについてもしっかりと考え、ワンちゃんにしてあげられることを全て行なうようにしましょう。
ワンちゃんの医療費などは、飼い主さんが思っているよりも高額なものになってしまうということもありますので、それに備えてペット保険に加入しておく、ペット貯金をしておくということも万が一の際には役立つかもしれません。ペット保険に加入する際には、補償の対象についてしっかりと調べておくようにし、ご自身のワンちゃんに発症しやすい病気や危険性がある病気もしっかりと補償されているかどうかをきちんと調べておくようにすると、さらに安心ですよ。
ペット保険を選ぶ際と同じように、ワクチンにも数多くの種類があり、同じワクチンでもメーカーが違うだけでアレルギー反応などの副作用のでやすさなども異なります。そのため、獣医さんとよく相談し、ご自身のワンちゃんに最も効果があるもので、リスクが少ないものを選ぶようにしてあげてくださいね。
今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で有益なものであることを願っております。ワンちゃんの健康を守るために、できる予防は全てし、楽しい生活を送るようにしてくださいね。
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この記事を書いた人
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