基礎知識
犬があくびをしているときの気持ちは?
突然ですが、犬にあくびをされたときはありますか?
しつけをしている時、飼い主さんがワンちゃんのことを叱っている時にあくびをされたという経験は飼い主さんなら一度はあると思います。
ワンちゃんがなぜあくびをするのか?ワンちゃんの行動がどんな意味ももっているのかわかれば、よりワンちゃんの気持ちを理解してあげることができますよね。
そこで、今回はワンちゃんがあくびをする理由や、あくびをしている際に感じている感情、飼い主さんが気をつけた方が良いことについてお伝えさせていただきます。
犬があくびをするのはなぜなの?
ワンちゃんは眠気を感じている時以外にも、あくびをします。
どのような理由であくびをしているのかということについて理解することで、ワンちゃんの気持ちなどをさらに知ることができるのです。
また、あくびが病気などのサインであることもありますので、飼い主さんがワンちゃんのあくびをする様々な理由について把握しておくことで病気の症状が悪化する前に発見することもできるため、ワンちゃんの健康面でも役立つと思いますよ。
ここでは、ワンちゃんがなぜあくびをするのかということについての様々な理由をお伝えさせていただきます。
犬のあくび、カーミングシグナル
ワンちゃんのあくびは興奮している精神を落ち着かせるという役割があります。
緊張していたり興奮状態にある精神を沈静化させ、相手にもそれを伝えるためのサインでもあるのです。
このサインをカーミングシグナルといいます。
飼い主さんがワンちゃんのことを叱っていたり、しつけをしている場合のあくびをするワンちゃんの気持ちは「ケンカをするつもりはないから、怒らないで落ち着いてよ」というメッセージを飼い主さんに伝えようとしているのです。
飼い主さんがワンちゃんを散歩に連れて行く時などにも、このカーミングシグナルとしてのあくびが見られることもあります。
これは、「散歩に行けるのが嬉しい!」と喜んで興奮してしまっている気持ちを落ち着かせるためのものであり、「散歩にいきたくないなぁ」とワンちゃんが思っているわけではありませんので、あくびをしているからといって散歩に行くのをやめたりしないようにしましょう。
叱っている時などに、ワンちゃんがあくびをしてしまったからといって、不真面目な態度ではなく、「争うつもりはないよ」と考えているということをしっかり理解して、叱り過ぎないようにしてあげてくださいね。
他にも、ワンちゃんは強いストレスを感じた時などにもあくびをすることがあります。
ワンちゃんにとって不快なものや行動をされた時に、ワンちゃんは言葉で嫌だと伝えられないため、行動やしぐさでそれを伝えようとするのです。
あまり親しくない人や、嫌いな人にベタベタと触られることはワンちゃんにとってはとても嫌なことであり、自分を落ち着けるための手段としてあくびをするのです。
知らない人との接触はワンちゃんにとっては極度の緊張感や不安を与えるものであり、ストレスが溜まってしまいます。
ワンちゃんが知らない人との接触などであくびをしていたり、スキンシップなどをしている際にあくびをしているという場合には、ストレスを与えないようにワンちゃんに配慮してあげるのが良いと思いますよ。
飼い主さんがあくびをした後などに、ワンちゃんにあくびが伝染るということもあります。
あくびが伝染るということに対しての理由はいくつか考えられていますが、飼い主さんの心理状態に共感してあくびをしているという説と、飼い主さんのあくびを見て、反射的に自分もあくびをしてしまうという自分の意思とは関係なく、本能的にプログラムされている動作が反射的に出てしまうという説が有力です。
ワンちゃんにとっては、あくびはコミュニケーションを取る上で非常に大切なボディーランゲージの一つですので、飼い主さんの感情に共感しているということもありえるのではないでしょうか?
人間と同じく、ワンちゃんが眠気を感じているときにも、あくびをすることもあります。
ワンちゃんは人間と比較した際に、睡眠時間が長いため、寝不足担っているということもありますので、ワンちゃんが寝起きに眠そうな様子でしたら、寝かせてあげるようにするなどをしてあげたほうが良いかもしれません。
あくびの回数があまりに多い場合
あくびが病気の前兆として現れているということもあります。
口内などに異常を抱えている場合、歯周病や口の中に異物がある場合に、違和感を無くしたり、ストレスを軽減するためにあくびをしているということも考えられます。
その他にも、ワンちゃんが低血糖状態になっている場合には、脳にエネルギーが行き渡らずに脳の働きが低下してしまいます。
その際、脳内の血流を良くしようとしてワンちゃんが酸素を取り込むために、あくびをしていることもあるようです。
同じように、脳梗塞などで脳の血管が詰まっているという場合にも脳内の血液の流れが悪くなります。
その場合にも、酸素を多く取り込み、血液の流れを活性化させるため、あくびをすることが多くなるのです。
ワンちゃんが病気が原因のあくびをしているという場合には、その他の理由が原因となりあくびをしている場合よりもあくびの回数が増えますので、あくびの回数が異常に多い、食欲の低下やふらつきなどの症状がみられている場合には、早めに動物病院での検査や治療を受けるようにすると、ワンちゃんの病気を早期に発見することができると思いますよ。
犬があくびをすると脳内でどのような働きがあるの?
ワンちゃんのあくびには、病気の際のあくびやリラックスするためのあくびなどがあり、その理由は様々です。
あくびをすることでワンちゃんの身体にはどのようなことが起きているの?
そのメカニズムについてみて行きましょう!
あくびのメカニズム
- あくびをすることで、脳内に酸素を多く取り込み
- 脳の機能が活性化
- ストレスの緩和などに大きく役立つ
人間でいう深呼吸のような役割を果たしているのです。
眠気を感じている時などには、あくびをすることで脳に酸素を多く送り込み目を覚まし、嫌なことやストレスを感じた時などにはあくびをすることで自分を落ち着かせます。
ここまでの内容をまとめるとあくびにもいくつかの種類があることがわかりますね。
あくびの種類は3つ
- 眠気のあくび
- カーミングシグナルのあくび
- 病気のあくびの
3つが存在するということを忘れずにしておくことが、ワンちゃんの健康を守るお手伝いになることでしょう。
ワンちゃんがあくびをする理由は様々で、状況や環境、体調によって、あくびが持つ意味や伝えたいメッセージは変わってきますので、あくびをする理由をきちんと理解して、コミュニケーションをしっかりと取りましょう!
特に、あくびが症状として現れる病気も有りますので、ワンちゃんの健康を守るために、注意して見てみましょう。
今回、お伝えさせていただいたあくびについての知識が、飼い主さんとワンちゃんの毎日をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。
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