基礎知識
猫は一日何時間寝る?
ネコちゃんと共に生活をしていく上で、様々なネコちゃんの姿に癒やされているという飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
ネコちゃんとの一日で、飼い主さんがよく見る姿と言えばネコちゃんがゆったりと眠っている姿だと思います。
「ネコちゃんは一日の中でどのくらい寝ているのだろう」という疑問をお持ちになられる飼い主さんもいらっしゃると思いますし、ネコちゃんの睡眠時間について理解しておくということは、より良い生活を送る手助けやストレスを最小限に抑えるために役立つのです。
そこで、今回はネコちゃんが一日の中で睡眠に充てている時間はどのくらいなのかということと、ネコちゃんが安心して睡眠できる環境はどのようなものなのかということについてお伝えさせていただきます。
猫は一日何時間寝ているのかを教えて!
ネコちゃんの睡眠時間について、飼い主さんが知識を持っておくことでネコちゃんが眠っている時などに睡眠の邪魔をすることなく、ストレスを最小限に抑えることができますのでネコちゃんの健康を守る上できっと役に立つことでしょう。
ここでは、ネコちゃんが一日の中でどのくらい睡眠をとっているのかということについてお伝えさせていただきます!
一日の平均睡眠時間が7時間と言われている人間と比較した際にネコちゃんの睡眠時間は非常に長く、人間の睡眠時間のおおよそ2倍の14時間が睡眠時間と言われています。子猫や、老猫の場合にはこれよりも更に睡眠時間が多く、一日20時間は眠っているのです。
ネコちゃんがいつも眠っているからといって、病気ではなく、ネコちゃんにとっては普通なことなので心配しなくても大丈夫ですよ。しかし、眠っているときに身体が痙攣していたり、異常な行動が見られる場合には病気の可能性もありますので、動物病院に連れて行くようにしてあげてくださいね。
猫の睡眠時間が長い理由はなぜなの?
ネコちゃんの睡眠時間は、人間と比較した際におおよそ二倍もの時間を毎日の中で充てているのですが、「なぜ、睡眠時間が長くなっているの?」という疑問をお持ちになられる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
ネコちゃんの睡眠時間が長くなっている理由は、ネコちゃんがまだ野生だった時の性質が影響しているのです。
ネコちゃんは自然界で暮らしていた時には、狩りを行い、獲物を食べるという肉食動物でした。肉食動物は狩りが成功しないかぎり、食物にありつけませんので、一度エネルギーを得た後にいつエネルギーが得られるかがわかりませんよね。そのため、一度得たエネルギーを温存するために睡眠時間を長く取り、次の狩りに備えていたのです。
その習性が飼い主さんと生活を共にしている現代でも残っており、睡眠時間が長くなっていると言われています。
また、雨を振っている日によく眠っているというネコちゃんもいるようですが、これも自然で暮らしていた時の名残です。
自然界では雨が降ってしまうと、体温も低くなってしまいますし、一度濡れてしまったネコちゃんの被毛はなかなか乾きません。自然界でそのような状態に陥ってしまうということは命を落としてしまうかもしれない危険性もあるため、ネコちゃんは水を嫌がります。
雨の日には、外に出ると濡れてしまうことが多くなりますし、狩りもなかなか行えないため、ネコちゃんは一日中寝て過ごしていました。その名残が現在でも残っているのです。
高齢になるにつれて、ネコちゃんは睡眠時間が更に長くなります。睡眠時間が増えてしまうことは異常なことではありませんので、できるだけ眠らせてあげるようにしてあげましょうね。
猫が眠っている時のメカニズムについて教えて!
ネコちゃんが熟睡しているという姿を見るということはほとんどなく、基本的には浅い眠りについています。ネコちゃんが眠っているので、近づいてみたら目を覚ましてこっちを向いたという経験をしたことがある飼い主さんも多いのではないかと思います。
これは、ネコちゃんの睡眠の仕組みが影響しているのです。睡眠には浅い眠りであるレム睡眠と深い眠りであるノンレム睡眠があります。
ネコちゃんの睡眠はほとんどが浅い眠りであるレム睡眠だと考えられており、その割合は睡眠の8割程度だと言われています。レム睡眠中は、周りの音や気配などを察知してすぐに起きてしまうため、飼い主さんが声をかけたりするとネコちゃんはすぐ目をさましてしまうのです。
深い眠りでありノンレム睡眠は、一日の中でも3時間程度しかないと言われており、一回のサイクルも6分から7分と短くなっています。ネコちゃんが熟睡しているのは非常に珍しいのですね。
ネコちゃんの睡眠のほとんどがレム睡眠である理由も、自然界で暮らしていた時の名残ではないかと考えられています。外敵の多い自然界では、熟睡してしまうと命を落としてしまう危険性がありますので、寝ている最中でも、音や気配を察知して外敵から逃げられるようにレム睡眠が多くなっているのでしょう。
猫が安心して眠ることができる環境を作りたい!
ネコちゃんが一日の中で眠りについている時間は長くなっていますが、熟睡している時間は短いため、安心して眠ることができる環境を作ってあげるようにするとネコちゃんの睡眠の質が更に上がり、ストレスなどを減らしてあげることができるかもしれませんよね。
ネコちゃんがどのような環境なら安心して睡眠することができるのか?ということについての疑問をお持ちの飼い主さんのために、ネコちゃんがどのような寝床を好むのかということについてお伝えさせていただきます。
ネコちゃんは狭い場所で眠るのが好きと言われています。ダンボールや、ベットやテーブルの下にいるのはこのためと言われています。寝床を用意してあげる際には、ネコちゃん用のベッドを用意してあげる、ダンボール等にタオルを敷いてあげると安心して眠ることができるかもしれませんね。
ネコちゃんは薄暗い場所も好むため、睡眠時にはなるべく暗い場所に寝床を設置してあげると良いでしょう。ドーム状になっているネコちゃん用のベッドなどは狭くて暗いためネコちゃんが睡眠をとる上では理想的な場所になると思いますよ。
部屋の中央などではなく、隅の方に寝床を設置してあげるようにしましょう。部屋の中央などではネコちゃんが落ち着くことができないため、安心して眠りにつくことができなくなってしまいますので、できるだけ隅に近い場所に寝床を作ってあげてくださいね。
人間の様に体温調節が得意ではないネコちゃんにとって暑さや寒さは大敵です。眠りにつく場所は、暑くもなく寒くもない適温に保ってあげると同時に、エアコン等の風が直接ネコちゃんに当たらないように気をつけてください。
ご自身のネコちゃんによって、理想とする寝床は異なってくるかもしれませんが、暗くて狭い場所を部屋の隅に設置してあげれば、ほとんどのネコちゃんは安心して眠りにつくことができるでしょう。
ネコちゃんが眠っている時には、いつもより少し静かにしてネコちゃんの睡眠を見守ってあげるようにすると、さらにリラックスしてネコちゃんが眠りにつくことができると思いますよ。
猫の睡眠を大切にして、健康的な毎日を過ごそう!
ネコちゃんの健康を守っていく上では、睡眠を大切にするということは非常に重要なことになります。一日のほとんどを眠って過ごしているのですから、それをないがしろにしてしまったら、ネコちゃんがかわいそうですよね。
ネコちゃんの睡眠についての知識を持っていれば、ネコちゃんが不眠になってしまったり、無理やり起こしたりなどしてネコちゃんにストレスを与えることもなく、ネコちゃんに健康的な生活を送らせて上げることができることでしょう。
今回、お伝えさせていただきました情報が、ネコちゃんの睡眠をより良いものにする手助けになることを願っております。
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