猫に好かれる人、嫌われる人、猫の性格

 自由気ままでマイペースな猫ちゃんですが、そのマイペースぶりに振り回されている飼い主さんも多いのではないでしょうか？
 
エサをあげる時は自分のところにくるのに、それ以外は全く寄ってこなかったり、ご家族やお友達の方にばかり寄っていき、なぜ自分のところには普段来ないのかと悲しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はネコちゃんが好きになる人や嫌いになる人にはある一定の法則があるのです。つまり、これを理解すればご自身のネコちゃんだけではなく、野良ネコなどにもモテモテの「ネコたらし」になることができるのです。

そこで今回は、ネコちゃんが嫌うことを覚えて、ネコちゃんが好かれる人になるために必要なこととネコちゃんの性格などについてお伝えさせていただきます！

覚えておきたい！猫の性質

飼い主さんが大好きでいつでもかまってくれれば大喜びのワンちゃんと違い、ネコちゃんはいつでも自由気ままで、飼い主さんなんて御構い無しというようにクールで気まぐれなイメージですよね。なぜ、こんなにもワンちゃんとネコちゃんの性格や性質が違うのかをご説明するためには、まず、彼らの祖先の話をする必要があります。

ワンちゃんの祖先はオオカミで、群れで生活してきた生き物です。オオカミの群れには、必ず一人のリーダーが居て、群れの中のルールに従って生活をするのです。そのため、ワンちゃんは飼い主さんをリーダーとして考え、飼い主さんの家族を群れとしてルールを守り、家族に愛情を注ぎます。食事に関しても、オオカミは群れで狩りをして、群れで食事をするために飼い主さんが食事をする際のタイミングで食事を要求してきたり、同じものを食べたがります。

ネコちゃんの祖先は、単独行動を好み、狩りなども一匹で小動物を捕って自分の好きな時に食事をしていました。そのため、ワンちゃんのように群れで暮らすこともなく、お腹が空いたら狩りをして食事をする、眠くなったら寝るなどのように昔からマイペースに暮らしていたのです。ただし、単独行動を好むため、縄張り意識がとても強く、自分のテリトリーがネコちゃんには必要になります。引越しをした際などにストレスでネコちゃんが体調を崩してしまったり、オドオドするのはこのためです。

ワンちゃんの場合、飼い主さんとの関係はリーダーと仲間という感じですが、ネコちゃんの場合はそのような感じではなく、ルームシェアをしている同居人という感じで、お腹が空いたら勝手にエサを食べる、暇だったら「かまってよ。」と有無を言わさずちょっかいを出してくるなど、本当に自由気ままですが、飼い主さんに悲しいことがあって落ち込んだりしている時には側にいてくれたりと、たまにしか見せてはくれませんが実はとっても優しいのです。

猫はオスとメスで性格がちがうの？

ネコちゃんはオスとメスでは性格も大きく異なります。一匹一匹性格が異なるのは当たり前ですが、オスとメスの性格にはある程度、一定の傾向があるため、ここではそれについてご説明させていただきます。

オスのネコちゃんは、一般的に甘えん坊で飼い主さんにかまって欲しそうに甘えてくることが多く、人懐っこい子が多いです。また、おもちゃなどに強く興味を示すのもオスのネコちゃんならではの特徴の一つになっています。

必要になる運動量などもメスに比べると多いので、お家の中が運動会のようになるのもオスの特徴です。やんちゃで甘えん坊のネコちゃんと触れ合いたいという方はオスのネコちゃんがオススメですよ。

メスのネコちゃんは大人しく、用心深い子が多く、飼い主さんにあまり甘えない子の方が多いと言われています。その理由は、メスは子どもを育てる必要があり、自立心が強い傾向があるためです。ちょっと無愛想ですが、甘える時はちゃんと甘えてきます。

みなさんがイメージするネコはメスの方が近いのではないでしょうか？オスに比べるとツンツンしていますが、そのツンツンも可愛らしいですし、ミステリアスな魅力に溢れていますよ！

もちろん、ネコちゃんによって性格も違いますし、飼い主さんの育て方によって性格は変わると言われていますので、オス、メス関係なく、きちんと信頼関係を築いていればネコちゃんは甘えてきますし、遊んでくれます。オスとメスの性格の違いは参考程度に覚えておくとコミュニケーションの際に役立つというというようにお考えください。

猫に好かれる人と嫌われる人の違いは何なの？

人間にも好きな人、嫌いな人がいるように、ネコちゃんにも好きな人や嫌いな人がいるのです。しかも、ネコちゃんの場合は人間にも比べたらそれが非常にシビアになっているので、ネコにかまってもらえないなど、「自分は嫌われている…」とお思いの方もいるのではないでしょうか？

そこでここではネコちゃんに好かれるための方法や、好かれる人、嫌われる人の特徴についてご説明させていただきます。

ネコちゃんは先ほどご説明した通り、もともと単独生活をしていた生き物です。そのため、警戒心が非常に強く、見慣れないものや危険そうなものには近づきません。行動や動きが突飛な子どもなどをネコちゃんは怖がってしまいます。

しつこく触ったり、抱き上げようとしたり、タバコや香水の匂いがきつい人のことを「危険な感じがする。」と警戒し、寄り付かなくなったり逃げてしまうようになります。化粧品などの匂いも、嗅覚が敏感なネコちゃんはあまり得意ではありません。これは、自分のフェロモンつけてマーキングする際に、においが強いとかき消されてしまう可能性があるため、ネコちゃんは避けてしまうこともあるのです。

ジロジロと自分のことを見られるのもネコちゃんはあまり得意ではありません。これはネコちゃんの世界ではじっと相手のことを見つめる行動は威嚇として捉えられてしまうためです。なので、ネコちゃんに警戒心をもたれないよう、ジロジロと見ないようにしてあげてくださいね。

ネコちゃんは自由気ままな生き物です。自分のペースを乱されることを非常に嫌がります。ゆっくりとネコちゃんのペースで仲良くするようにしましょう。

大きい声の人や、声が低い人、早口な人のこともネコちゃんは苦手です。ネコちゃんは耳が良いため、特に大声を出すとびっくりしてしまうのです。そのため、声が高く、大声を出さない人ですと、ネコちゃんは安心して寄ってきます。声が低い人などは、普段の声からワントーンあげて、小声でゆっくりとネコちゃんに話しかけてあげてくださいね。

動物は基本的に自分より大きいものを恐れるという性質があるので、ネコちゃんも背の高い人や太った人などが苦手です。背の低い人やほっそりした人のことをネコちゃんは好みます。そのため、背の高い人などはしゃがんだり、体を小さくみせるなどしてネコちゃんと同じ目線になるなど工夫して自分は怖くない生き物だよと思わせることが重要です。

これらのことをきちんと覚えてくだされば、ネコちゃんと仲良くするための第一歩は完璧です。ネコちゃんは自分にとって苦手なことをしない人にはちゃんと興味をもって寄ってきてくれます。あとは、きちんとコミュニケーションをとることができれば大丈夫ですよ。

猫と仲良くするために大事なことお教えします！

 「ネコちゃんに嫌われないために必要なことはわかったけど、どうすれば仲良くなれるの？」とお考えの方もいらっしゃると思います。先ほどご説明したネコちゃんに嫌われないようにする方法は、仲良くするための第一歩でしかありません。ネコちゃんとしっかりコミュニケーションをとって、信頼関係を築くためにはまだまだ必要なことがあります。ここでは、仲良くするために大事なことをお伝えさせていただきます。

お伝えした通り、ネコちゃんはとても気まぐれでマイペースな生き物で、構われすぎると嫌な気持ちになってしまうのです。「この人はすごい構ってくるからちょっと…」と構い過ぎる人を避けるようになってしまうのです。構って欲しい時にはネコちゃんの方からすごい勢いでアピールをしてきます。その時にしっかりと構ってあげるとネコちゃんは気分が良くなり、その人のことがお気に入りになるのです。

ネコちゃんを撫でたい時などにしっかりと我慢して、ネコちゃんの構いどきをしっかりと見極めるようにすれば、継続してたくさんコミュニケーションを取れますし、すぐに仲良くなれますよ！

キレイ好きのネコちゃんは、自分の面倒をきちんと見てくれる人によく懐きます。逆に言えば、自分の面倒をほとんど見てくれないのに、気が向いた時にしか構ってくれない人のことをネコちゃんは避ける傾向があるのです。

トイレをきちんと片付けてあげたり、ご飯をしっかりと与えて、水はこまめに交換するなどをしていればネコちゃんは「この人は信頼できるぞ。」とたくさん甘えてきたりするようになります。

しかし、そこはやっぱり気分屋なネコちゃんです。ワンちゃんと比べると愛情表現は穏やかですが、きちんと飼い主さんのことを見てくれているのですよ。しっかりとお世話をして、ネコちゃんの構いどきには構ってあげる。これだけでもネコちゃんと飛躍的に仲良くなれるはずです。

ネコちゃんと共に暮らす生活

今回、ご紹介したことを覚えていてくださればネコちゃんに嫌われずに、好かれるどころかネコちゃんの方から仲良くしようとしてくれるはずです。

ワンちゃんとは違い、ネコちゃんと人間の関係性はほぼ対等なので、ネコちゃんに気づかいをしながら、ゆっくりと信頼関係を築くようにしてくださいね。

ネコちゃんによって、甘えん坊の子もいるでしょうし、すごくクールな子もいると思います。ですが、どんな子でも苦手な人はきっと同じです。きちんとネコちゃんの面倒をみて、嫌なことをしないように少しずつ仲良くなっていけば大丈夫ですよ。