基礎知識
外国でのペットの飼い方【犬の飼育の違い】
ワンちゃんやネコちゃん、ハムスターにうさぎなど様々な動物をペットとして飼うことが近年増えてきています。その中にはフクロウのような飼育することが難しいペットもいますよね。
ほとんどのご家庭では、ワンちゃんやネコちゃんなどを室内飼いしているのことも多く、ペットと言うよりは自分の子どもや兄弟のように思われていることだと思います。
現在は、通常ですと高額になってしまう医療費の負担の手助けになるペット保険もありますし、飼育環境も年々良いものになっているため、昔に比べると長生きするペットも増えてきました。ですが、ペット保険が日本で普及したのはここ10数年のことだというのはご存知ですか?
イギリスやアメリカなどでは日本よりずっと前から、ペット保険というものがあり、日本でもペットが長寿になってきたため導入されたという背景もあるのです。
ここで、みなさんが気になる点といえば、ペット先進国であるイギリスやアメリカでは愛犬家も多いため、ペットの飼い方やペットに対する意識は日本とは大きく異なるのではないか?という点ではないでしょうか?
今回は飼育環境や、医療や食事など外国のペットを取り巻く環境についてお伝えさせていただきます!
愛犬家は多いけど、意外と厳しい!アメリカでの犬の飼育
日本でも家族の一員として時には子供のように、時には兄弟のような存在であるワンちゃんですが、アメリカでは更に強い家族としての地位を与えられていることがほとんどです。
特に日本よりも厳しくしつけを行うため、ワンちゃんだからという理由で甘やかされることもなく、自分の子供にしつける以上に厳しくしつけをするのが当たり前だと考えられています。そのため、専門的にワンちゃんのしつけを行うドッグトレーナーの数も多く、「全くいうことを聞いてくれずにしつけができない…」という飼い主さんのためにカリスマドッグトレーナーもいるのです。
厳しいしつけをしていることが当たり前のアメリカでは、日本に比べるとワンちゃんと一緒でもOKという飲食店やホテルも多くあります。
アメリカではペットホテルもよく利用されるのですが、高級なペット専用ホテルなどというものもあり、マグロのステーキが食べれたり、ネイルアートが受けられたりなどの日本では想像もつかないサービスをワンちゃんに受けさせることができます。
日本よりもペットに対してお金をつかうアメリカならではという感じですが、さすがアメリカ、スケールが違いますね。
広大な土地を持ち、家の広さも十分ですし、庭も広いため、室外で放し飼いをしているのではないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、アメリカでは意外と室内でワンちゃんを飼育することが基本的な飼い方となっています。これは日本と同じく家族の一員としてワンちゃんと暮らしているというのも理由の1つですが、治安上の理由でそうせざるを得ないという点もあるようです。
食事であるドッグフードに関してですが、様々な種類があるだけではなく、連邦政府と州政府の2つの機関がドッグフードの安全性について厳しくチェックしています。そのため、人間が食べる食品と同じレベルでの安全性が保障されているのです。
人間の医療費も高額で風邪をひいただけなのに日本ではありえないような医療費を請求されてしまうこともあるアメリカですが、ペットにかかる医療費も日本と比べた際に高額なものとなっています。
ペット保険に加入している飼い主さんもいるのですが、これもまた日本と比べると高額なものです。そこで愛犬家が多いアメリカではペット専用の預金口座を作り、毎月一定のお金を入れているという飼い主さんが多いようです。
ペットショップにワンちゃんがいない!どこでワンちゃんと出会うの?
イギリスもアメリカと同じく、愛犬家が多い国として有名ですよね。イギリス国内で飼育されているワンちゃんの数は約900万匹と言われています。
ペット保険の普及率が高いだけではなく、ペット保険発症の地としてイギリスは知られていますし、ワンちゃんを健康的に楽しく育てる上で参考になることが多い国の1つでもあります。
イギリスでは、日本とは違い、ペットショップからワンちゃんを家族に迎えることがほとんどありません。なぜか、というとペットショップにワンちゃんがいないのです!生体販売ができないということはなく、ライセンスさえあれば生体販売は可能なのですが、イギリスの飼い主さんはそれをあまり受け入れられないようです。
ワンちゃんを家族に迎え入れる際には、ブリーダーから直接飼うことやシェルターなどからワンちゃんを引き取るというのがイギリスでは多く、引き取る際にそれまで面倒を見ていた人が信頼できるかどうかという点が重視されます。
イギリスでもアメリカと同じように室内飼いでワンちゃんを飼うことが一般的ですが、日本とは違い、家の中でトイレをさせるということはほとんど無いようです。散歩の最中にトイレを済ませ、家の中で「トイレかな?」というようなしぐさを見せた際には庭にワンちゃんを連れて行って庭でさせるのが日常の光景です。庭が広い外国ならではという豪快さを感じますよね。
イギリスにはワンちゃんが散歩をする際にワンちゃん用の散歩道が用意されているのですが、そこにもトイレを済ませたあとのゴミなどを入れるためのゴミ箱が、あちらこちらに設置されています。
外でトイレを済ませるため、トイレなどに関してのしつけはしませんが、それ以外はアメリカと同じように厳しくしつけをするのが一般的です。日本ではほぼ聞いたことがないと思いますが、ワンちゃんが知らない人に飛びついてしまって、裁判を起こされてしまうということもイギリスではありえるため、ノーリードで散歩しても飼い主さん以外の人には寄って行かないくらい厳しくしつけるのです。
イギリスでも日本と同じようにワンちゃんにかかる医療費は高額なもので、そのためペット保険が生まれてきたのでしょう。イギリスでも自由診療であるため、動物病院によって処置の際に払う金額なども異なりますが、ほぼ日本と同じような相場であることが多いそうです。
普及率も非常に高く、銀行やスーパーマーケット、コンビニなどでもペット保険が取り扱われています。
日本とアメリカ、イギリスの違いは?
日本と同じくらい愛犬家のアメリカとイギリスですが、先ほど、お伝えしたとおり、意外と室内飼いが一般的な飼い方であるなど日本と変わらない点が多いですよね。
異なる点といえば、しつけの厳しさの程度ではないでしょうか?日本ではトイレトレーニングなども行いますが、ノーリードで散歩をしても大丈夫というほど厳しくしつけをなさっている方は少ないのではないかと思います。
アメリカやイギリスでは、ワンちゃんが起こしてしまった小さなことにでも裁判を起こされる可能性があるため、このように厳しいしつけを行っているのではないでしょうか?
日本ではノーリードで散歩をさせることができるという環境がないため、どちらのしつけが良いか悪いかというのは飼い主さん次第ですが、ノーリードで散歩できるくらいのしつけをすることで、ドッグランなどノーリードでワンちゃんを遊ばせてあげることができる場所で更に一緒に楽しむことができるかもしれませんよ!
愛犬家は万国共通なのです!
アメリカとイギリスのワンちゃんの飼育についてや保険などについて今回はお伝えさせて頂きました。
国も違えば文化も違い、ワンちゃんの飼い方も少しずつ変わってきます。しかし、どの国にも共通しているのがワンちゃんを家族のように思い、大切にしているということでしょう。
どの国が優れているか、優れていないかということではなく、飼い主さんがワンちゃんにしてあげたほうが良いと思うことをワンちゃんにしてあげていくことで、きっとワンちゃんも楽しく毎日を過ごしてくれるはずです。
今回、お伝えさせていただいたことが毎日のしつけや散歩の際に「そういえばアメリカではこうって書いてあったな」というようにふと思い出すことがあれば、取り入れてみるのも良いかもしれませんよ。
飼い主さんとワンちゃんの毎日が健康的で幸せなものになりますように、心より願っています。
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