基礎知識

ペットのマイクロチップって何?メリット、デメリットを教えて!

マイクロチップはワンちゃんやネコちゃんの万が一の事態に役立つものであり、飼い主さんに安心を与えてくれるものです。また、マイクロチップを埋め込むことを検討しているという飼い主さんはマイクロチップのメリットやデメリットについて気になっているのではないでしょうか?

そこで、今回はワンちゃんやネコちゃんのマイクロチップについての情報やメリットやデメリットについてお伝えさせていただきます。

万が一の時に備えて知っておきたいマイクロチップのこと

マイクロチップは、直径約2mm、長さは約8mmから12mmの大きさで、このチップの中には15桁の番号が記録されています。このマイクロチップを専用の読取機で読み取ることにより、この番号に登録されているワンちゃんやネコちゃんの名前や年齢、飼い主さんの名前や住所がわかるというものです。

一度、体内に埋め込むと首輪や迷子札のようになくなってしまう心配がなく、登録してあるデータが書き換えられてしまうこともないので、震災や旅行先などでワンちゃんやネコちゃんと離れてしまった時などに飼い主さんのもとに無事に帰ってくることができるのです。

マイクロチップは、動物病院などで注射針よりも少し太い、チップを注入するインジェクターを用いて埋め込まれます。痛みは注射と同じくらいと言われており、ほとんどの場合で、麻酔を用いる必要はありません。

ワンちゃんの場合は生後二週間、ネコちゃんは生後四週間くらいの時からマイクロチップを埋め込むことができますので、新しくワンちゃんやネコちゃんを飼うという方は、一度動物病院で獣医さんに尋ねてみると良いでしょう。ペットショップなどにいるワンちゃんやネコちゃんは、販売されている段階でマイクロチップを埋め込まれていることもありますので店員さんに質問してみるのも良いかもしれません。

マイクロチップの埋め込みは医療行為ですので、動物病院で行うことになります。費用は3500円から5000円の範囲で収まるのがほとんどです。

このようにマイクロチップを埋め込むことにより、万が一の時にワンちゃんやネコちゃんが飼い主さんのもとに戻ってきやすくなるのです。

新しくワンちゃんやネコちゃんを家族に迎える方にもおすすめですし、今現在ワンちゃんやネコちゃんと一緒に生活をしているという飼い主さんでマイクロチップに興味があるという方は一度、動物病院で獣医さんに相談するのも良いと思いますよ。

マイクロチップがもたらすメリットとデメリットは?

マイクロチップをワンちゃんやネコちゃんに埋め込んだ際には飼い主さんにとっては嬉しいメリットもありますが、デメリットもあります。ここでは、マイクロチップを埋め込むことを検討している飼い主さんのためにメリットやデメリットについてお伝えさせていただきます。

メリット
マイクロチップを埋め込むことにより、ワンちゃんやネコちゃんが旅行先で迷子になってしまった時や、外ではぐれてしまった時などに保健所などで野良扱いされて殺処分されてしまうことを防ぐことができ、飼い主さんの情報などを知ることができるため、無事にお家に帰ってくることができるということがマイクロチップを埋め込む最大のメリットではないでしょうか?

マイクロチップさえあれば、読み取る機械で100%ご自身のワンちゃんやネコちゃんを判別することができるため、万が一の際にも安心です。

マイクロチップには様々な種類があるのですが、ワンちゃんやネコちゃんを識別する番号以外にも、体温を測定する機能がついているものもあります。人間とは違い、ワンちゃんやネコちゃんの体温は肛門に体温計を差し込んで計測するので、怒ったり嫌がったりして体温の測定が難しいということもあるのですが、体温を測定する機能が付いているマイクロチップですと、リーダーで読み取るだけで体温がわかるので、獣医さんも困りませんし、ワンちゃんやネコちゃんも嫌な思いをしなくても良いのです。

この他にも、マイクロチップを動物病院の電子カルテと連携させることができるようなシステムも存在するので、今後、マイクロチップを埋め込むことで得られるメリットはさらに増えていくかもしれませんよ。

デメリット
マイクロチップをワンちゃんやネコちゃんに埋め込んだとしても、盗難などは防ぐことはできません。例えば、ワンちゃんの散歩中に買い物をすることになり、店先に繋いでおいて盗難されてしまったという場合にはワンちゃんが発見されない限り、飼い主さんの情報の確認ができないというのもデメリットの1つと言っても良いでしょう。

これを防ぐためにも、マイクロチップだけではなく、外に出る場合にはワンちゃんやネコちゃんに迷子札や首輪をつけておくことが重要です。行政機関などで保護された場合、外見上はマイクロチップが入っているかどうかという点は判別できないので、首輪などで飼い犬、飼い猫であることを誰が見ても判別できるようにしておきましょう。

また、動物病院でMRIを用いた検査をする際に、画像に悪影響がでることもありますので、MRI検査をする際には獣医さんにマイクロチップが入っている旨を伝えるようにしてくださいね。

最後のデメリットは、少なからず痛みがあるということです。注射をするときと痛みは同じくらいと言われていますが、マイクロチップを埋め込むインジェクターは注射針よりも太いため、注射をするときよりも強い痛みが生じることもあるかもしれません。

マイクロチップを埋め込む際には、局所麻酔をかけて痛みを軽減することもできますので、「ワンちゃんに痛い思いをさせたくない…」とお考えの飼い主さんは、獣医さんに局所麻酔をかけることができるかどうか相談してみると良いでしょう。

ペット保険のマイクロチップ特約とは何?

ペット保険にはマイクロチップを埋め込むことにより、保険料を割り引くマイクロチップ特約というものがあります。

注意しなければならない点はすべての保険会社にこのマイクロチップ特約があるわけではないという点です。また、マイクロチップの埋め込みにかかる医療費は飼い主さんが負担することになりますので、割引が効くからマイクロチップを埋めるなどではなく、飼い主さんが必要だと思う場合にのみマイクロチップを埋め、保険を選ぶ際には各社の条件などをみて、マイクロチップ特約があるかないかを判断材料の1つとして考えてみるという方が良いと思いますよ。

犬や猫が迷子になってしまう前に一度検討してみましょう!

マイクロチップを埋め込んだほうが良いか悪いかというのは飼い主さんによって考えが別れることだと思います。

得られるメリットも多くあるのですが、デメリットも、もちろんあるためマイクロチップを埋め込むかどうかはすぐには決められないと思いますので、一度かかりつけの獣医さんにマイクロチップを埋め込んだほうが良いか、マイクロチップについて獣医さんがどのような考えを持っているかを聞いてみるのも良いでしょう。

震災や迷子になってしまった際に、マイクロチップ埋め込んでいたおかげで飼い主さんのもとに無事に帰れたというワンちゃんやネコちゃんもいますので、万が一の時のことを考えて、一度ご家族でマイクロチップを埋め込むかどうかについて話し合ってみてくださいね。

今回、お伝えさせて頂いたことが飼い主さんとワンちゃん、ネコちゃんの毎日をより良いものにするお手伝いになれば幸いです。

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