基礎知識
犬や猫の花粉症「症状や対処法、治療法は?」
花粉の時期になると、目が痒くなったり、鼻がムズムズして鼻水が止まらないなどの様々な症状が出て、みなさんを困らせる花粉症ですが、ワンちゃんやネコちゃんも花粉症になることをご存知でしょうか?
そこで、今回はワンちゃんとネコちゃんの花粉症がどんな症状を引き起こすのか、どのような治療や対策をするのかということについてお伝えさせていただきます!
犬や猫の花粉症はどんな症状がみられるの?
今まで、ワンちゃんやネコちゃんが花粉症になるということを知らなかったという飼い主さんですと、以前にご自身のワンちゃんやネコちゃんが花粉症にかかっていたのではないかということが気になる点だと思います。
ワンちゃんやネコちゃんの花粉症の際に見られる症状のうち、どれか一つでも当てはまるものがあるとしたらご自身のペットが花粉症である可能性が高いでしょう。
ここでは、ワンちゃんやネコちゃんの花粉症についてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんやネコちゃんの花粉症は人間の花粉症とは違い、鼻水などの症状が出ることもありますが、どちらかと言えば皮膚に症状が出るのが主な症状でしょう。
特に、皮膚炎のように花粉が付着した部分をかきむしってしまい、毛が抜け落ちてしまったり、炎症部分が膿んでしまうこともあるので、早い段階で飼い主さんが動物病院に連れて行くなど早めの治療を行ってあげてください。
目に強いかゆみが出ることも多く、炎症から目の周りが赤く腫れ上がることもあります。また、外耳炎などの症状が出ることもあります。
アトピー性の皮膚炎と同じような症状もみられるため、勘違いしてしまう飼い主さんもいらっしゃるのではないかと思いますが、花粉の時期だけ症状が悪化するのがワンちゃんとネコちゃんの花粉症の特徴です。
花粉症の症状が見られたときに飼い主さんがしてあげられることは?
花粉症になってしまったワンちゃんやネコちゃんは人間と同じような症状である鼻水やくしゃみ、目のかゆみの他、皮膚炎などで苦しむことが多くなります。そのため、早めに動物病院などに連れて行き適切な処置をしてもらうことが飼い主さんができることの一つでしょう。
花粉症の原因になる花粉は数種類あるのですが、ワンちゃんやネコちゃんの場合ですと、2〜4月の間に多く飛散するスギ花粉で花粉症になってしまうということがほとんどです。
花粉を家の中に入れないようにするということも花粉症を防ぐ上で、重要な事です。花粉を完全にシャットアウトしてしまえば、ワンちゃんやネコちゃんは花粉症を発症することはほぼないと考えていただいても良いので、散歩の必要などがないネコちゃんですと一番有効な対策でしょう。
玄関で洋服を叩いて花粉を落とす、空気清浄機を利用し花粉が家の中に溜まらないようにする、換気の際には窓を長時間開けっ放しにしないようにするなどの花粉を家に入れないようにすることを飼い主さんはしてあげてくださいね。ホコリなどに花粉が残っている場合もありますので、こまめに部屋の掃除をすることも忘れないでください!
ネコちゃんとは違い、散歩をする必要があるワンちゃんですと、家に花粉を入れないようにしても外を出歩くため、散歩の際にも花粉症にならないための対策を飼い主さんがとるようにすると良いでしょう。
早朝は花粉が最も多く飛んでいる時間ですので、早朝の散歩はやめて、夕方などの時間に散歩をするようにしてください。散歩中には草むらなど、花粉が付着している可能性が高い場所はなるべく避けて歩くようにすると、皮膚に花粉が付着して皮膚炎になってしまう可能性を減らすことができるので、覚えておいてくださいね。
飛散している花粉が多い場合これだけでは足りず、皮膚に花粉が付着してしまう場合があります、花粉情報などに注意して、あまりにも花粉の量が多いようでしたら散歩の時に、ワンちゃんに服を着せるなどの対策をしてください。帰宅したら玄関で服を脱がせ、よくブラッシングして付着している花粉を落としましょう。体や足などもしっかり拭いてあげるとさらに花粉を落とすことができるので良いと思いますよ。
花粉症を発症してしまうと、花粉の時期には慢性的な症状が出てしまうため、ワンちゃんやネコちゃんにつらい思いをさせてしまいますよね。それをさけるためには飼い主さんが日々の生活の中から花粉をシャットアウトするなどの対策をとることが重要なことになります。
飼い主さんが毎日やることに、少しのプラスアルファをするだけで、発症する確率や重症化する確率を下げることができるのです。
犬や猫の花粉症の治療はどのようなものなの?
ワンちゃんやネコちゃんが花粉症になってしまった際にどのような治療を行うのかということをお考えになられる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
人間の花粉症の場合は、痒みの原因と言われているヒスタミンという物質の働きを抑えるために抗ヒスタミン薬を用いることが多いのですが、ワンちゃんやネコちゃんの場合、花粉症の原因がヒスタミンではないことが多いので、この抗ヒスタミン薬を使って治療が行われることはあまりありません。
花粉症の症状が軽いものである場合は、ステロイドを用いた治療が主に行われます。短期的にステロイドを用いる治療は、花粉症のように花粉の季節のみ、アレルギー反応が出るという症状には相性が良いのですが、ステロイドは長期的に使用した場合に副作用が出る可能性もあるので、獣医さんとよく相談してステロイドを用いるかどうかを決めたほうが良いでしょう。
症状の重い花粉症ですと、原因となる抗原を少しずつワンちゃんとネコちゃんに投与し、抗原に慣れさせることで花粉によるアレルギーの症状が起こりにくい体質を作っていく脱感作療法が行われることもあります。この治療法はお金と時間はかかってしまうのですが、アレルギー反応に対する根本的な解決になる場合もありますので、花粉症でワンちゃんやネコちゃんがこれから苦しんで欲しくないという飼い主さんは一度検討してみるのも良いのではないでしょうか?
ワンちゃんやネコちゃんの花粉症の治療はこれらの治療法が主なものとなっており、どの治療法がいいのかというのか飼い主さんのワンちゃん、ネコちゃんの苦しんでいる症状や原因によって異なってきます。
そのため、「花粉症かな?」と思われる症状が出たら悪化する前に病院に連れて行く、花粉をシャットアウトするような対策を取るなどの花粉のアレルギー反応がそれ以上に起きないようにしてあげることも、飼い主さんがしてあげられることなのです。
花粉の時期は飼い主さんもペットもつらい!!
花粉症に、飼い主さんが困っている時に、実はワンちゃんやネコちゃんも花粉症に悩まされているかもしれないということについて今回はお伝えさせて頂きました。
ワンちゃんネコちゃんが花粉症になるのを防ぐためには飼い主さんが、日々の生活の中からご自身のペットの様子をよく確認し、何かあった時にはすぐに対処するということが重要なことです。
花粉症を一度発症してしまったら、花粉の時期はとっても憂鬱になるというのは飼い主さんも、ワンちゃんネコちゃんも一緒ですので、やり過ぎかもというくらい慎重に花粉の季節に向けて準備しておくのも良いでしょう。
もしかしたら、ペットのためにやっている花粉症対策が、飼い主さんの花粉症の症状の緩和に役立つかもしれませんよ!
春先は花粉が強い時期ですが、晴れやかな気持ちでワンちゃんとネコちゃんとの新生活を迎えるために、今回お伝えさせて頂いたこと花粉症の対策を実践してみるのも良いのではないでしょうか?花粉症に苦しむペットを見なくて済むかもしれませんよ!
あなたと大切なペットの毎日がより素敵なものになりますように願っています。
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