基礎知識

犬や猫の去勢はいつする?「メリットデメリット」準備や術後の注意点

生まれたてのネコちゃんやワンちゃんに、まず訪れるのが去勢をするかしないかという事です。去勢をすると、マーキングが抑えられたり、性格が穏やかになったり、生殖器系の病気にかからなくなる、寿命が長くなるなどメリットもたくさんありますよね。

放し飼いされている飼い主さんの場合ですと、庭にはいってきた野良のネコちゃんやワンちゃんと交尾をしてしまい、知らぬ間に子どもが生まれているなどのトラブルも防ぐことができるのです。

今回は、ペット保険は去勢の際に保険が適応されるのかどうかという点と、詳しいメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。

去勢をする?しない?どっちにすればいいのか教えて!

新しくワンちゃんやネコちゃんをご家族に迎える時に、去勢をするかしないかという点について飼い主さんが一番最初に考えることではないでしょうか。去勢をすることにより、子供が作れなくなり、ワンちゃんネコちゃんを自然本来の姿から遠ざけてしまうなどと考えてしまう方もいるかとは思います。しかし、去勢をすることで、知らない間に妊娠していたりすることや、室内でのマーキング行為を防げるなどの大きなメリットを得られ、寿命ものびるため、ワンちゃんやネコちゃんのQOLの向上にもなります。

余程のことがない限り、避妊、去勢手術を行うことで得られるメリットは、ワンちゃんやネコちゃん、飼い主さんにとって幸せをもたらすものになるのではないかと思いますよ。

犬や猫の避妊、去勢手術を行うと得られるメリット

まず、去勢を行う上での最大のメリットは子どもができなくなるということです。気づいたら子どもが生まれていたなどということもなくなり、発情期がなくなるため非常に飼いやすくなるのです。

オスの場合ですと、闘争性や攻撃性が軽減されるため、マウント行為や他のオスとの喧嘩をすることも少なくなり、性格が穏やかになりますが、性衝動における攻撃性が主に減少するので、エサ争いなどの際のケンカが減るわけではありません。散歩中などに「オスのワンちゃんを見かけた時などにケンカをしてしまい困っている…」という飼い主さんには良いのではないでしょうか。

生殖器系の病気にかかるリスクも大幅に軽減できます。精巣の腫瘍や、卵巣腫瘍、子宮蓄膿症、会陰ヘルニアなど、命を落とす可能性のある病気にかかるのを防げるため、寿命も延びます。生殖器系の病気はワンちゃんやネコちゃんが高齢になるに連れてかかりやすくなるため、小さな時に去勢手術をしておけば安心ですね。

また、繁殖期になるとオス、メス問わず興奮状態に陥ります。その時期が訪れるたびに食欲不振になってしまったり、落ち着きがなくなってしまい、ワンちゃんやネコちゃんはストレスを感じやすく神経質になるのです。去勢をすることによって、繁殖期がなくなるためストレスを軽減できるというメリットも飼い主さんにとっては大きなメリットですね。

犬や猫に避妊、去勢手術を行うことのデメリット

先ほど、お教えした通り避妊、去勢手術をした際に複数のメリットがあるということはお分かりいただけたと思いますが、もちろんデメリットもあります。オスの場合、小さなときに去勢した場合、骨格がメスのように線が細くなってしまうこともあり、さらにオス、メス問わず、活動に必要なエネルギーよりも食事量の方が多くなってしまい、肥満になりやすくなるのです。

メスの子ですと、避妊手術をせずに育った場合に比べて、オスのようなやんちゃな子に育つこともあります。また、オスもメスも発情前に去勢手術をした場合子どものときと同じような性格や振る舞いが残ったまま育ちます。

手術の際に、避妊、去勢手術は全身麻酔で手術を行うのですが、アレルギー反応が出てしまうことがあります。同じく、縫合した後の糸がアレルギー反応などを引き起こしてしまうこともあるので、そちらも去勢・避妊手術のリスクとして覚えておいてくださいね。メスの大型犬などでは手術の副作用として尿失禁などが起こる場合もありますので、動物病院などでよく相談すると良いでしょう。

犬や猫は何歳くらいの時に去勢手術を行えばいいの?

生後間なく、ワンちゃんネコちゃんをご家族に迎える場合、飼い主さんは「何歳くらいの時期に手術を行えばいいの?」という疑問をお持ちになられるかと思います。

子どものワンちゃん、ネコちゃんを生後間もなく家族に迎え、すぐに手術を…としようとしても体力もない時期ですので、多大な負担が身体にかかってしまいますので、生後半年から去勢手術を行うことができるようになります。避妊、去勢手術はなるべく、ワンちゃんやネコちゃんの生殖能力が完成し、発情期を迎える前に行うことが重要です。

発情期を迎えた後に手術を行った場合ですと、マーキング行為などの発情期を迎えた後の行動が残ってしまうことがあります。そのため、発情期を迎える生後1年までの間に去勢手術を行うようにしましょう。

手術を行うときの準備やすべきこと、手術後にした方が良いことを教えて!

飼い主さんが手術を決めたら、まず、動物病院での診察を受け、手術日を決めます。できれば、手術日の1週間前には予約を取るようにしましょう。手術の前日は晩御飯を与えた後は人間と同じように絶食をさせます。これは、手術中に便や消化物が胃腸に留まらないようにするためです。手術の直前にはきちんとトイレをさせておくようにしましょう。

手術後は、手術跡が開いてしまうこともありますので、抜糸をするまでは激しい運動させないように安静にさせてあげてください。また、エサを食べる量などが増えることもありますので、食事の量にも気をつけてくださいね。

犬や猫の去勢手術、避妊手術にかかる金額と日数を教えて!

避妊、去勢手術を行う際、15000円から30000円前後が相場です。病院や地域によって値段は異なるので、手術内容や費用についてしっかりと確認することも大事です。また、飼い主さんが住んでいる地域によっては助成金が出ることもありますのでそちらも調べてみると良いでしょう。

手術後、オスの場合は日帰りできることもあります。メスは1日から2日の入院で済みます。抜糸などに1週間ほどかかりますので、その間はワンちゃん、ネコちゃんをお風呂などに入れないようにしてください。最近ですと、抜糸の必要がない糸などもあるそうですので、動物病院などで聞いてみるのもいいと思いますよ!

去勢手術はペット保険の補償が適応されるの?

ワンちゃんやネコちゃんですと、人間と違い、医療費は基本的に飼い主さんが全額負担するという形になります。そのため、高額な医療費により動物病院に連れていけない…という事態を避けるために、生後間もなくペット保険に加入する飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

「せっかく、ペット保険に入ったんだから去勢手術をするときも保険金を請求したい。」というように考えてしまうと思います。ですが、ペット保険は避妊、、去勢手術は補償の対象外となっているのです。

ペット保険では、基本的には去勢手術は補償の適応外となります。病気になったり、ケガをしてしまった場合に補償がされるものなので、健康なからだに対する処置などは補償の対象外になってしまうのです。ただし、病気になってしまい、その治療や、処置のために去勢手術をする必要があるという場合には補償があります。

避妊、去勢手術をするか、しないかは飼い主さんがどう考えるかによって変わる!

避妊、去勢手術をするか、しないかは飼い主さん次第ですが、することによって得られるメリットはとても魅力的だと思います。ワンちゃん、ネコちゃんの寿命も延び、ストレスなども減るため充実した毎日を送ることができるというのは飼い主さんにとっても安心ですよね。ワンちゃん、ネコちゃんの子どもを見たいと考える方にとってはデメリットになってしまいますが、そのような場合はご家族でよく話し合ってくださいね。

 ペット保険を使って手術を行うということはできませんが、それ以外のメリットの方が大きいため、保険が使えないから手術を行わない…というように考えるのではなく、去勢をすることによって防げる病気があるから手術をしておくのもと考えるのが良いのではないでしょうか。

今回は避妊、去勢手術についてお伝えしましたが、みなさんのワンちゃん、ネコちゃんが手術をした方がいいかどうかはみなさまが決めることです。少しでも「手術をしてみようかな」とお思いの方は、ぜひ一度動物病院でご相談してみてくださいね。

お問い合わせはこちら【通話無料】募集代理店:アイ・エフ・クリエイト0120-616-400【受付時間】9:30~18:00(年末年始、日曜、祝日は除く)

この記事を書いた人

ペットのいろは編集者 皆様が安心してペットたちと過ごせるよう、有益な情報を発信してまいります。